日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア地域で、平成28年度第5次調査団2人をパプアニューギニア東モロベ州へ派遣し、1月14日から28日の期間、残存遺骨に関する調査を実施した。
首都ポートモレスビーを経由してモロベ州ラエに到着した調査団は航空機で北海岸のワスへ移動し、ワスからボートでナンバワリワ村を訪れた。村に民泊し、現地住民らへ聞き取りし、戦闘があった場所が日本兵の埋葬地となっているという証言に基づき試掘した結果、13柱を収容した。ナンバリワ村からさらにボートでシアルムへと向かい、シアルム、フィシュハーフェン周辺を車両で廻り、ワンドカイ村で一柱、ジベバネン村で多くの遺留品とともに8柱を収容した。
また、ヘリコプターをチャーターし、サラワケット山系のムバンジン、アベン、サカラン、ツウェップ、バワンを踏査し、住民に事業周知用のポスター及びパンフレットを配布して、情報提供を呼び掛けた。
今回受領した遺骨の総数は22柱で、ラエの一時保管場所に安置し、今後予定されている遺骨収集派遣団により日本へ帰還する。
現地住民の協力を得て埋葬地を試掘する=1月18日、ナンバリワ村で
日本戦没者遺骨収集推進協会主催の硫黄島戦没者遺骨収集派遣(第4回収容)に、1月17日から2月2日の期間で本会から七人を派遣し、硫黄島の壕等で収容作業に従事し、これまでに現地で収容、仮安置されていた遺骨も含めて17柱を内地へと奉還した。また。これに先駆けて地下壕等を調査する掘削調査立会の派遣も実施された。
遺骨を奉持し引渡式へと向かう団員=2月2日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で
平成29年度政府予算案は、12月22日午前の閣議で決定した。本会関係では、戦没者遺族の処遇改善に関する要望事項は、公務扶助料、遺族年金等の据え置きをはじめ、遺骨収集事業関係費の拡充強化、戦没者遺児による慰霊友好親善事業の実施等その他の処遇改善項目に係る予算も、概ね概算要求通りに計上された。
平成29年度政府予算における戦没者遺族処遇改善項目は以下のとおり。
本会関係者33支部81人が受賞
平成二十八年度援護事業功労者厚生労働大臣表彰式が十二月八日、東京・霞ヶ関の中央合同庁舎第五号館講堂で挙行された。長年にわたり戦没者遺族、戦傷病者、未帰還者留守家族等の援護救済の事業に携わり尽力された功績が顕著な方々、八十七人が表彰された。このうち日本遺族会関係者は三十三支部八十一人が栄えある受賞に輝いた。
被表彰者を代表して表彰状を受け取る阿部一也氏(本会評議員)=12月8日、厚生労働省で













