日本遺族会では、「戦没者等の遺留品の返還に伴う調査一式」事業を厚生労働省から委託を受け、アメリカのNPO法人OBONソサエティと業務提携をして、一件でも多くの寄せ書き日の丸等の遺品がご遺族へ返還されるよう事業を推進しており、これまで400件を超える遺品をご遺族のもとへ届けております。
一方、無報酬で、すべてボランティアの手によって活動してきたOBONソサエティの財政は、昨今の急激な円安、アメリカ国内の物価高騰などにより、これまで以上に逼迫しており、運営自体が困難な状況に追い込まれている現状にあります。
このような状況に対して本会は、OBONソサエティが継続して活動できるよう、そして遺品の返還事業が途絶えることのないよう、OBONソサエティへの支援金を募ることといたしましたので、ご理解、ご賛同いただきますようお願い申しあげます。
なお、お預かりした支援金はすべて、本会を通じてOBONソサエティへ寄付させていただきます。
支援金のお振込み等については以下のとおりです。
一般財団法人日本文化興隆財団が、硫黄島の戦没者遺族を対象とした、硫黄島訪島事業の参加者を募集していますのでご紹介いたします。
問い合わせ先:公益財団法人日本文化興隆財団 電話03-5775-1145
※この事業は日本遺族会主催ではありませんので、詳しいお問い合わせは日本文化興隆財団へお願いいたします。
徳島県遺族会が運営している、徳島県戦没者記念館では、1月14日から1月23日まで、第12回特別企画展『井戸も掘る医者 ペシャワール会の医療活動・緑の大地計画』を開催した。
特別企画展では、ペシャワール会、立命館大学国際平和ミュージアムの協力により、ペシャワール会が行っている、「砂漠化した農地を回復し、難民の方々等の慢性の食料不足や栄養失調を少なくするための活動」を紹介した。また、アフガニスタンの復興に尽力した、故中村哲医師の現地での支援活動のDVDを上映した。
会期中は約400人が来館し、泥水をすする幼児の写真に衝撃を受け、「30年以上にわたり、アフガンを支援し続けた中村医師に感動と感謝の念を抱いた。民衆の命を守るには、まず平和を取り戻さなければならないと実感した」といった意見が聞かれた。
戦没者記念館では、今後も多様な視点から、定期的に特別企画展を開催し、戦争と平和について、考える機会を設けていく。