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青年部主催フィリピン戦跡慰霊巡拝を実施 46人の孫、ひ孫、甥、姪等が慰霊祭を経験

2020年03月02日

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日本遺族会青年部は、遺族会の後継者育成を目的とし、青年部が主体となって企画したフィリピン戦跡慰霊巡拝を実施した。全国から参加した孫、ひ孫、甥、姪等46人の団員は、亡き戦没者の足跡を辿り、各地での慰霊祭を経験することにより、戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐ思いを新たにし、青年部として初めての記念すべき慰霊事業となった。

水落敏栄本会会長を総括団長とする日本遺族会青年部フィリピン戦跡慰霊巡拝団は、1月9日、靖国神社に集合し結団式を行い、靖国神社に昇殿参拝した後、A班は成田空港からB班は羽田空港からマニラに入った。

翌朝、A班、B班そろってマニラ市内のリサール公園を訪れ、水落総括団長、畔上和男(本会専務理事)B班団長、北浦基弘(本会青年部幹事)A班副団長、辻正人(本会青年部長)B班副団長が揃って衛兵の誘導でリール記念碑に代表献花し、団員全員が拝礼した。

リサール公園で記念碑に献花

リサール公園で記念碑に献花

 

その後、各班に分かれ、A班はルソン島のリサール公園内日本庭園、東方山地ボソボソ、イポダム、クラーク飛行場跡で、B班はレイテ島のタクロバン、パロ、リモン峠、カンギポット山、ビリヤバで慰霊祭を執り行った。戦没者が辿った激戦の地を目の当たりにし、その苦闘を肌で感じた団員は、慰霊祭で涙ながらに亡き肉親に対して追悼文を読み上げ、英霊の冥福を祈った。

ルソン島イポダムを望んでの慰霊祭

ルソン島イポダムを望んでの慰霊祭

レイテ島タクロバンの慰霊碑前での慰霊祭

レイテ島タクロバンの慰霊碑前での慰霊祭

12日、巡拝団は、日本政府が建立したカリラヤの「比島戦没者の碑」にて、在フィリピン日本大使館桑原敦公使、岡田岳大一等書記官参列の下、全戦没者追悼式を挙行した。水落総括団長、桑原公使、辻副団長がそれぞれ追悼の辞を述べ、団員全員が祭壇に献花し、英霊に哀悼の誠を捧げた。

青年部を代表して追悼の辞を読み上げる辻副団長

青年部を代表して追悼の辞を読み上げる辻副団長

 

全戦没者追悼式で献花する水落総括団長

全戦没者追悼式で献花する水落総括団長

同夜、桑原公使、岡田一等書記官を招いての懇談会を開催した。懇談会は工藤みや子(青森県遺族連合会青年部長)B班団員の司会進行で始まり、巡拝団を代表して辻B班副団長が挨拶し、北浦A班副団長が乾杯の発生をした。今回の戦跡慰霊巡拝を通してお互い兄弟姉妹のように打ち解けた団員は、旅の思い出を語り合い、今後の青年部のあり方等を意見交換するなどして、有意義な懇談会となった。

在フィリピン日本国大使館から来賓を招いての懇談会

在フィリピン日本国大使館から来賓を招いての懇談会

この日、バタンガス州のタール火山が約四十五年振りに噴火したことにより、巡拝団のフライトが遅延、欠航する事態に見舞われたが、日本大使館、旅行社添乗員の尽力により、B班は十三日の夕刻に、A班は十四日の早朝に全員無事帰国した。

青森県で事務局長・事務局職員研修会を開催

2019年10月30日

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青森県遺族連合会が主体となり、全国の事務局長・事務局職員、本会から畔上和男専務理事ら43人が参加して、令和元年度事務局長・職員研修会が、青森市の「ホテル青森」で9月26、26日の両日開催された。

開会式では、はじめに、畔上専務理事が水落敏栄会長に代わり挨拶に立ち「令和に入っての初めての研修会となりますが、今回は28都道府県の方々にご参加いただき感謝いたします。それぞれの支部のおいても、実務、運営等まさに事務局の皆様が要であります。しっかりと種々、情報共有しながら各支部の遺族会の発展と、日本遺族会の今後の事業等々にご理解、そしてご尽力賜れば幸いに存じます」と述べた。続いて、山田周二(宮城県)事務局長協議会幹事長が挨拶。また、齋藤文昭(青森県)理事長が挨拶した。

研修会は山田幹事長が座長となり進められ、英霊顕彰運動、処遇改善運動、今後の遺族会を考える特別委員会アンケート結果等が議題としてあがり、特に青年部の活動や遺骨収集の今後について多くの質問があり、意見が交わされた。最後に、遺族会の運営等、より一層難しい状況が予測されることから、引き続き本部・支部が連携強化を図り、懸案事項解決に取り組んでいくことを再確認し研修会は終了した。

夕刻から開催した懇親会には、東京から水落会長が駆け付けた。参加者はそれぞれの支部が抱える問題等について意見を交換し親睦を深めた。

令和2年度政府予算概算要求 総力を結集して運動を展開

2019年10月30日

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財務省は、8月30日に提出された各省庁の令和二年度概算要求の総額を104兆9千9百98億円と発表した

本会関係では、戦没者等遺族に対する特別弔慰金の支給に係る支給事務費(支給対象件数、約85万件)12億2千8百万円、遺骨収集事業等の推進として、本年度予算額に対し6億8百万円多い、29億6千9百万円、全国戦没者追悼式への国費参列遺族の増員(各都道府県55人→60人)、昭和館設備の特別修繕費に係る経費一億千百万円など本会の要望事項がほぼ盛り込まれている。特に、遺骨の鑑定などに係るDNA鑑定機器の導入経費や、遺骨鑑定人の現地調査費用、戦没者遺骨に関する研究の推進として形質人類学的鑑定(注・人骨の形態を基に性、年齢、祖先集団などを判定する手法)に係る費用などが大幅に盛り込まれた。

しかし、財務省は「施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化する」とし、年末の予算編成に向けて各省庁の要求を厳しく査定する方針を示している。このため、本会では各支部に対し、要望事項の完全実現に向けてそれぞれの地元における取り組みとして、「地元選出自民党所属国会議員」等に面会し、戦没者の処遇改善に関する本会の要望に理解と協力を求め、次年度政府予算に計上されるよう、全国の戦没者遺族が総力を結集し、年末まで運動を展開して行く。

令和2年度遺族処遇改善項目はこちら

 

第57回沖縄慰霊大行進 平和を願い摩文仁の丘へ

2018年08月07日

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沖縄は6月23日、住民を巻き込み23万余の尊い命が失われた地上戦が終結して73年目の「慰霊の日」を迎えた。県内各地で戦没者の冥福を祈る慰霊行事が執り行われる中、日本遺族会は沖縄県遺族連合会と共催で第57回平和慰霊大行進を開催し、参加者は戦没者の御霊を慰め、世界の恒久平和を祈念し、摩文仁へと行進した。

 

摩文仁の丘を目指し行進する参加者

摩文仁の丘を目指し行進する参加者

梅雨が明け、強い日差しの下、午前8時30分、本会からの参加者遺族67人をはじめ県内外から約7百人が、糸満市役所前の南浜公園広場に参集し、平和祈願大会が開催された。

午前9時、水落会長、古賀誠本会名誉顧問らを先頭に、団旗を掲げた平和行進団は、最後の激戦地となった糸満市摩文仁を目指し出発した。参加者たちは、砲弾降りしきる中歩き続けた戦没者が辿った道程を一歩一歩踏みしめながら、犠牲者の冥福を祈り、世界の恒久平和を願い8.3キロを行進した。午前11時、平和祈念公園に到着して、沖縄県全戦没者追悼式会場に入場すると、式参列者から大きな拍手で迎えられた。

全戦没者追悼式には、安倍晋三内閣総理大臣、衆参両院議長、外務、防衛、厚生労働、沖縄担当の関係閣僚が出席し、県内外の遺族ら約5千百人が参列して、正午の時報に合わせ黙祷を捧げた。追悼式では、各代表が献花し、宮城会長が追悼のことばを述べ、沖縄県の高校生が「平和の詩」を朗読するなど、会場内は世界平和を願う祈りに包まれた。

 

女性部・青年部合同研修会を開催 青年部役員を選任

2018年03月15日

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 2月18日、日本遺族会に青年部が発足して始めて、全国各地から戦没者の妻二人を含む女性部72人と、戦没者の孫、ひ孫、甥、姪ら72人の青年部、オブザーバーなどを含め155人が東京文京区の東京ガーデンパレスに相集い、日本遺族会女性部・青年部合同研修会及び青年部総会を開催した。

水落会長、三浦女性部長と  選任された青年部役員

水落会長、三浦女性部長と選任された青年部役員

 

 

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