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慰霊碑を訪ねて

海外民間建立慰霊碑移設等事業 ミャンマーで実施

2020年03月12日

慰霊碑を訪ねて

日本遺族会が厚生労働省から委託を受け実施している海外民間建立慰霊碑移設等事業で、2月1日から8日の期間で、ミャンマーに事務局職員2人を派遣し、11月の調査で維持管理が困難で不良と判定した慰霊碑四基の埋設を実施した。

派遣団は、慰霊碑が建立されているマンダレー地区、サガイン地区の行政府をそれぞれ表敬訪問し、事業内容を説明したうえで、埋設を許可するよう申し入れ、了承された。

慰霊碑の建立場所を管轄する町役場で埋設に関する覚書を締結した派遣団は、地域住民の協力を得て、マンダレー地区ガゾン町で2基、サガイン地区イワテジ町で2基を埋設した。

サガイン地区イワテジ町で慰霊碑を埋設

サガイン地区イワテジ町で慰霊碑を埋設

また、サガイン地区モニワ市のモニワ日本人墓地跡に建立された慰霊碑群については、サガイン地区行政府と協議した結果、慰霊碑周辺がゴミの集積場になっており、モニワ市役所側としても今後の都市開発を計画するうえで慰霊碑の撤去を要望していることを踏まえ、令和2年度の事業で改めて、移設または埋設の対応を検討することとした。

海外民間建立慰霊碑移設等事業 フィリピン・レイテ島、セブ島で実施

2020年03月12日

慰霊碑を訪ねて

日本遺族会が厚生労働省から委託を受け実施している海外民間建立慰霊碑移設等事業で、1月12日から18日の期間フィリピンのレイテ島及びセブ島において、慰霊碑の埋設等を行なった。

レイテ島では、ブラウエン南飛行場跡地のバロリナイ村で、朽ち果てた仏像について地権者から埋設の同意を取り付けた。

また、第1リモン峠では木柱の慰霊碑1基と、仏像の台座(仏像はすでに持ち去られ紛失)を建立者の同意のもと埋設を行った。

1月13日第1リモン峠

セブ島では、セブ市内の国立メディカルセンター敷地内に建立の慰霊碑と地蔵尊、サンペドロ公園に移設された慰霊碑を調査、いずれも良好であった。マルコポーロプラザセブホテル敷地内の慰霊碑を調査、セブ日本人会が設置した防犯カメラと照明設備が整い、状態は良好であった。

セブ市内から北のタボゴンでは、慰霊碑の建立者本人が昨年末にフィリピンを訪れ、年齢的に最後のお参りなので、慰霊碑を焼却したとのことであった。さらに、タボゴンより西のタブエランのオリボ小学校では、慰霊碑を社会学習で今後も活用していくと意向があった。

海外民間建立慰霊碑移設等事業 ミャンマーを実施

2020年02月28日

慰霊碑を訪ねて, 活動情報

日本遺族会が厚生労働省から委託を受け実施している海外民間建立慰霊碑移設等事業で、11月9日から16日の期間で、ミャンマーに事務局2人を派遣し、厚生労働省が、管理状況等が不良であると判定した民間団体等が建立した慰霊碑を調査した。

派遣団は初めに、戦友会(烈一二四部隊)がマンダレー管区に4基、サガイン管区に2基、村に水道施設として井戸を寄贈した際に建立した慰霊碑の管理状況を調査した結果、内4基は井戸も使用されておらず、慰霊碑は放置状態であったため、地権者等と相談し、埋設等の対象とすることとした。

小学校の敷地内に放置されている井戸と慰霊碑=マンダレー地区で

小学校の敷地内に放置されている井戸と慰霊碑=マンダレー地区で

また、サガイン管区モニワ市のモニワ日本人墓地跡に建立された慰霊碑群を調査したところ、周辺がゴミの集積場になっており、常に生ごみ臭がする劣悪な環境にあるため、今後ミャンマー中央政府の許可を得て、サガイン管区行政府、モニワ市役所等と慎重に協議し、移設又は埋設を検討する予定である。

樺太・千島戦没者慰霊碑維持管理事業 水落敏栄会長が現地を視察

2019年10月23日

事業の取組み, 会員のページ, 慰霊碑を訪ねて, 活動情報

日本遺族会が厚生労働省から委託を受け、日本政府がロシア連邦サハリン州スミルヌイフ地区ポペジノに建立した「樺太・千島戦没者慰霊碑」の維持管理状況を調査するため、8月20日から24日までの五日間、水落敏栄本会会長、他事務局職員1人を派遣した。

一行は8月20日、成田空港からユジノサハリンスクに到着。翌21日、小西克己在ユジノサハリンスク日本国総領館副領事の同行を得て慰霊碑調査に向かった。

22日、慰霊碑の維持管理を担うスミルヌイフ市役所を表敬、ベロババ市長らと慰霊碑維持管理について意見交換した。その後、ポペジノ村にある慰霊碑に向かい調査を実施。毎年積雪の影響を受け慰霊碑の床面が傷んでいたが、今年は事前にペンキが塗られ、概ね良好と判断した。午後には、ベロババ市長らに調査結果を報告し、今後の慰霊碑の維持管理を要請した。

スミルヌイフ市庁舎でベロババ市長らと会談する水落会長

スミルヌイフ市庁舎でベロババ市長らと会談する水落会長

ユジノサハリンスクに戻った調査団は23日午後、サハリン州政府文化局を訪ね、平野隆一在ユジノサハリンスク日本国総領事同席のもと、ニコリナ文化・公文書副大臣らと会談を行なった。水落会長から「今後も慰霊碑の管理や、戦没日本人の遺骨の収集にサハリン州政府の支援願いたい」と要請した。

同夜には、樺太・千島戦没者慰霊碑を建設する際、当時、現地政府の窓口となったベラノーソフ元州副知事、ドロフスカヤ元観光局長を招いて、今後も慰霊碑の維持管理、遺骨収集促進に向けサハリン州政府への助言等依頼した。

海外民間建立慰霊碑移設等事業 フィリピン・レイテ島で実施

2019年04月11日

慰霊碑を訪ねて

日本遺族会が厚生労働省から委託を受けて実施している海外民間建立慰霊碑移設等事業は、今年2月に派遣したフィリピン・レイテ島への調査、移設、埋設等事業を実施した際、現地慰霊碑管理者等から移設、埋設等の同意を得た慰霊碑の内、日程の関係から移設、埋設等を行うことが出来なかった慰霊碑四基の移設、埋設作業を行うため、3月15日から21日の7日間、フィリピン・レイテ島に職員二人を派遣した。

16日、トロサ市役所敷地内にあった慰霊碑を市長室中庭に移設。17日、サマール島パラナス地区ブライ村の地権者宅に保管する慰霊碑を、地権者宅の裏山に埋設した。18日、ドラグ市サンラファエルの平和公園の道路脇に建てられた地蔵尊二基とその台座を市内スンギ地区の「平和公園」内に埋設をした。

また、新たに5年前の調査でも不良慰霊碑と判定されたホリタ町ヒンダンにある「地蔵尊の台座を利用したコンクリート製仏像」の再調査をするために現地を訪ねたところ、慰霊碑管理者などから「建立者から管理費の未納が20年ちかくになる。管理者の代替わりで碑の取扱に困っている」等現状の説明等があった。協議の結果、管理者は今後、慰霊碑の現状維持は困難であるとの判断から、埋設したい旨の希望を示したことから同意書を取り付け、埋設作業を行った。

今回の派遣では、2月の補完業務を行うとともに埋設慰霊碑4基、移設慰霊碑1基の事業を実施した。

トロサ市役所敷地内の地蔵尊の移設作業

トロサ市役所敷地内の地蔵尊の移設作業

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