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静岡県青年部「つつじ会」が研修会を実施

2021年12月15日

青年部の活動

静岡県遺族会青年部(つつじ会)は、10月30日、「令和3年度つつじ会研修会」として、静岡県の各市町遺族会青年部代表等16名が参加し、東京への日帰り視察研修を実施した。

一行は靖国神社に参集し、初めに大石功静岡県遺族会副会長から「遺族会の後継者である青年部の皆さんには、戦争の悲惨さを語り継いでいってもらうために、今日の研修でしっかりと学んでいただきたい。」と挨拶があり、全員で昇殿参拝し、英霊の冥福を祈った。

昇殿参拝する静岡県青年部代表

昇殿参拝する静岡県青年部代表

その後、遊就館を見学した一行は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、戦没者が納骨されている六角堂で手を合わせた。

最後に昭和館で、学芸員の解説により、戦中、戦後の国民のくらしを伝える展示室を視察した後、「昭和館の語り部事業」と題して、坂尻麻子図書情報部長による講義を受けた。講義では、戦争体験について戦争を知らない世代へ語り継ぐ方法、次世代の語り部の育成、遺族会青年部だからこそ伝えられることなどについて話があり、参加者は熱心に耳を傾けていた。

語り部事業の講義に熱心に耳を傾ける参加者

語り部事業の講義に熱心に耳を傾ける参加者

全国戦没者慰霊祭を挙行 終戦75年の節目の年に 

2020年12月16日

お知らせ, 事業の取組み, 会員のページ

11月16日、本会は水落敏栄会長以下副会長、専務理事、常務理事、監事が全国の戦没者遺族を代表して靖国神社に参集し「終戦七十五年全国戦没者慰霊祭」を挙行した。先の大戦で戦没された246万余柱のご英霊に尊崇の誠を捧げ、世界の恒久平和を構築するため、一層精進して行くことを誓った。

先の大戦が終結して75年となる今年、全国の戦没者遺族の代表者に参集願い「終戦七十五年全国戦没者慰霊祭」を執り行うことで準備を進めていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の収束の目途が立たないことからやむなく、本会の正副会長らが全国の戦没者遺族を代表して慰霊祭を執り行うこととした。

午前11時、マスクを着用した正副会長他役員らは、靖国神社拝殿の耐震工事により中庭に架設されたテント内に着席し、慰霊祭が開始された。はじめに国歌君が代が流れる中、飛沫防止のため心の中で斉唱。神官による修祓のお祓いを受けたのち、御本殿に昇殿した。献饌の儀の後、斎主が厳かに祝詞を奏上した。

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次に水落会長が祭文を奏上、ご英霊に対し「戦争を知らない世代が社会の大半を占める今日、戦争の風化する一方、世界では紛争が絶えず、悲劇が繰り返されている。戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世に語り継ぐという遺族会に課せられた社会的責務を果たすため、戦没者の孫、ひ孫等でつくる『青年部』を平成二十九年三月に結成し、活動を重ねている。現在、新型コロナウイルスが猛威を振るい未曽有の危機に直面している。遺族会活動も思うに任せない日々ですが、恒久平和への歩みを止めることのないよう、出来ることを重ね、粘り強く活動してまいります」と決意を述べた。「祭文」はこちら

昇殿参拝

その後、水落会長が戦没者遺族を代表して玉串を奉奠し、会長に合わせ英霊に冥福を祈り、黙祷を捧げ慰霊祭は無事終了した。

 

沖縄全戦没者追悼式 大幅な小規模で開催 

2020年08月24日

お知らせ, 会員のページ

75年前の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦で20万人を超える人が犠牲となった。沖縄県は、旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を「慰霊の日」としており、糸満市摩文仁の平和祈念公園で毎年沖縄県主催の全戦没者追悼式が開かれている。今年は新型コロナウイルスの影響により大幅な縮小規模で開催された。

今年は、新型コロナウイルスの影響で県外からの来賓や一般の県民の参列は見送られ、これまで五千人規模だった参列者は県内の招待者百六十人余りとなり、正午に一分間の黙禱を捧げ、式典が挙行された。

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令和元年度戦没者遺児による慰霊友好親善事業 実施状況(台湾・バシー海峡、東部ニューギニア、ビスマーク諸島)

2020年03月12日

慰霊友好親善事業, 活動情報

 

日本遺族会の「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」の台湾・バシー海峡、東部ニューギニア、ビスマーク諸島地域が相次いで実施され、遺児たちが亡き父の眠る地に歩みを記した。一行は各地で慰霊追悼を行うとともに、小学校や病院を訪問し学用品や車椅子を寄贈、民間交流を行った。

台湾・バシー海峡

畔上和男本会常務理事を団長とする台湾・バシー海峡慰霊友好親善訪問団は、2月3日、全国の遺児代表9人が東京・靖国会館に集合し結団式を行い、靖国神社で旅の安全を祈願し昇殿参拝を行った。翌日4日に成田空港を出発し台湾の台北に到着した。

訪問団一行は翌日の5日から、台中、台南、高雄、墾丁と移動し、台中では西海岸の後龍で、台南では安平の海岸で、高雄では市内の保安堂で、墾丁では鼻頭漁港で慰霊祭を執り行い、亡き父に積年の思いを語りかけ、ともに散華された英霊の冥福を祈った。

7日には、猫鼻頭の港から船に乗船し、台湾海峡洋上で亡き父たちに花を手向け、冥福を祈った。

台湾・バシー海峡

同日午後には、猫鼻頭の海峡海域において海没された霊を弔うため建立された潮音寺で、全戦没者追悼式を挙行し戦没された方々の霊魂安らかれと祈った。追悼式を終えた一行は高雄へと戻り、日本と台湾の架け橋となっている日本台湾交流協会台高雄事務所の方々を招いて懇談会を開催し、意見交換がなされた。友好親善では、台北市内の臺安醫院へ車椅子を寄贈し、所期の目的を果たし、亡き父との別れを惜しみつつ、それぞれの思いを胸に帰国の途に就いた。

東部ニューギニア

東部ニューギニア慰霊友好親善訪問団(団員8名)は、2月12日靖国神社に参集、結団式を行いその後、ご本殿に上がり正式参拝を行った。

翌13日成田を出発、フィリピン・マニラ経由で14日早朝パプアニューギニアの首都ポートモレスビーに到着した。

一行は、その日にうちにマダンに移動、亡き父の慰霊祭を行った。15日には、東セピック州のウエワクに入り、16日にはブーツ、ダグア、ウエワクの各地で慰霊祭を実施、慰霊の誠を尽くした。

17日には、チャーター機にて、ダンダヤ、マリン、マプリック、マグエル、マンセップを機上遥拝し機上より亡き父に手を合わせた。

同日、政府建立の「ニューギニア戦没者の碑」にて東部ニューギニア全戦没者追悼式を挙行、ご英霊の御霊の安らかならんことを祈った。

また、マダンで小学校と病院を、ウエワクで小学校を訪問し学用品や車椅子を寄贈し友好親善を行った。

東部ニューギニア

一行は、2月19日所期の目的を達成し、無事帰国した。

ビスマーク諸島

ビスマーク諸島慰霊友好親善訪問団(総括団長・池中征司本会監事他27人・付添者含む)は、2月12日、東京・靖国会館に集合し結団式を行い、13日、成田空港を出発しマニラ経由でパプアニューギニアのポートモレスビーに、14日早朝に到着。その後一行は2班に分かれ、それぞれ縁の地へと向った。

A班は、マヌス島ロレンゴウ、ロスネグロス島ハイン飛行場付近、ニューブリテン島ラバウルのマルマルアン展望台で、B班はブカ島ブカ、ニューブリテン島ラバウル郊外四辻、ラバウルの第八海軍病院跡の各地で慰霊祭を行い、亡き父上の冥福を祈った。

そして、チャーター機でA班はニューブリテン島コウ、ブラバチネ、コメット、ウプモダン、キルを、B班はブーゲンビル島タロキナ、マワレカ、ブイン、トノレイ、チキ沖、チキ、カピカピ、カイノ、ヌマヌマ、タリナ、ブカ島ブカで、各地の上空で手をあわせ遥拝し、亡き父への思いを馳せた。

17日には、ラバウルにある日本政府建立の「南太平洋戦没者の碑」にて全戦没者追悼式を挙行、ご英霊に感謝の誠を捧げた。

ラバウル「南太平洋戦没者の碑」 2月17日 DSC02291

また、友好親善では、A班がマヌス島ロレンゴウ総合病院へ、B班はニューブリテン島ラバウル郊外のノンガ総合病院へそれぞれ車椅子を寄贈した。さらに、ラバウル郊外のラルアナ小学校、ブカ島のアヒラ小学校を訪問し、団員が持ち寄った学用品・衣類等を寄贈し、現地の方々との友好を深めた。

19日、所期の目的を果たした一行は、それぞれの思いを胸に全員無事に帰国した。

青年部主催フィリピン戦跡慰霊巡拝を実施 46人の孫、ひ孫、甥、姪等が慰霊祭を経験

2020年03月02日

会員のページ, 活動状況, 組織のPR, 青年部の活動

日本遺族会青年部は、遺族会の後継者育成を目的とし、青年部が主体となって企画したフィリピン戦跡慰霊巡拝を実施した。全国から参加した孫、ひ孫、甥、姪等46人の団員は、亡き戦没者の足跡を辿り、各地での慰霊祭を経験することにより、戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐ思いを新たにし、青年部として初めての記念すべき慰霊事業となった。

水落敏栄本会会長を総括団長とする日本遺族会青年部フィリピン戦跡慰霊巡拝団は、1月9日、靖国神社に集合し結団式を行い、靖国神社に昇殿参拝した後、A班は成田空港からB班は羽田空港からマニラに入った。

翌朝、A班、B班そろってマニラ市内のリサール公園を訪れ、水落総括団長、畔上和男(本会専務理事)B班団長、北浦基弘(本会青年部幹事)A班副団長、辻正人(本会青年部長)B班副団長が揃って衛兵の誘導でリール記念碑に代表献花し、団員全員が拝礼した。

リサール公園で記念碑に献花

リサール公園で記念碑に献花

 

その後、各班に分かれ、A班はルソン島のリサール公園内日本庭園、東方山地ボソボソ、イポダム、クラーク飛行場跡で、B班はレイテ島のタクロバン、パロ、リモン峠、カンギポット山、ビリヤバで慰霊祭を執り行った。戦没者が辿った激戦の地を目の当たりにし、その苦闘を肌で感じた団員は、慰霊祭で涙ながらに亡き肉親に対して追悼文を読み上げ、英霊の冥福を祈った。

ルソン島イポダムを望んでの慰霊祭

ルソン島イポダムを望んでの慰霊祭

レイテ島タクロバンの慰霊碑前での慰霊祭

レイテ島タクロバンの慰霊碑前での慰霊祭

12日、巡拝団は、日本政府が建立したカリラヤの「比島戦没者の碑」にて、在フィリピン日本大使館桑原敦公使、岡田岳大一等書記官参列の下、全戦没者追悼式を挙行した。水落総括団長、桑原公使、辻副団長がそれぞれ追悼の辞を述べ、団員全員が祭壇に献花し、英霊に哀悼の誠を捧げた。

青年部を代表して追悼の辞を読み上げる辻副団長

青年部を代表して追悼の辞を読み上げる辻副団長

 

全戦没者追悼式で献花する水落総括団長

全戦没者追悼式で献花する水落総括団長

同夜、桑原公使、岡田一等書記官を招いての懇談会を開催した。懇談会は工藤みや子(青森県遺族連合会青年部長)B班団員の司会進行で始まり、巡拝団を代表して辻B班副団長が挨拶し、北浦A班副団長が乾杯の発生をした。今回の戦跡慰霊巡拝を通してお互い兄弟姉妹のように打ち解けた団員は、旅の思い出を語り合い、今後の青年部のあり方等を意見交換するなどして、有意義な懇談会となった。

在フィリピン日本国大使館から来賓を招いての懇談会

在フィリピン日本国大使館から来賓を招いての懇談会

この日、バタンガス州のタール火山が約四十五年振りに噴火したことにより、巡拝団のフライトが遅延、欠航する事態に見舞われたが、日本大使館、旅行社添乗員の尽力により、B班は十三日の夕刻に、A班は十四日の早朝に全員無事帰国した。

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