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日章旗を返還 愛知県の3市で

2020年03月12日

会員のページ, 日章旗等返還の取組み

本会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者遺留品の返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった遺留品について、愛知県で3件それぞれ遺族に返還された。

ペンシルベニア州在住のグレン・アンダーソンさんが元米兵の祖父から譲り受け保管していた日章旗が、尾張旭市出身で、本邦近海で戦死した水野誠さんのものであることが判明した。12月20日に愛知縣護国神社で柴田愛知県遺族連合会会長から姪の田口美鈴さんに引き渡された。田口さんは「亡くなったお祖母ちゃんが生きていればとても喜んでくれたのでは」と話した。

ニューヨーク州在住のケン・ファレルさんが元米兵の叔父から譲り受けた日章旗が、沖縄本島首里で戦死した瀬戸市出身の滝川十郎さんのものであることが判明した。12月23日に瀬戸市役所市長応接室で伊藤保徳市長から甥の伸康さんに引き渡された。伸康さんは「まさかこんな形で受け取ることができるとは。保存状態もいいので親戚に見せたい」と感慨深げに話した。

滝川十郎

ルイジアナ州在住のドナルド・ヘンリーさんが元米兵の義父から譲り受けた日章旗が、西尾市出身で、フィリピンルソン島で戦死した牧藤雄さんのものであることが判明した。一月十六日に西尾市役所で中村健市長から義弟の辰男さんら遺族に引き渡された。辰男さんは「皆が日の丸を持って行ったが、こうした形で帰ってくるのは奇跡で本当にありがたい。」と話した。

牧藤雄

【厚生労働省からのお知らせ】戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定の対象地域の拡大について

2020年03月06日

お知らせ, 事業の取組み, 会員のページ

 

厚生労働省は遺留品等の手掛かり資料がない戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定を試行的に実施するとのことです。具体的には、硫黄島及びキリバス共和国ギルバート諸島タラワ環礁において、令和2年度(4月)から公募により実施する予定です。

詳細については、厚生労働省のホームページを閲覧していただくか、厚生労働省社会・援護局事業課鑑定調整室へお問い合わせください。

【厚生労働省からのお知らせ】はこちらをクリック

青年部主催フィリピン戦跡慰霊巡拝を実施 46人の孫、ひ孫、甥、姪等が慰霊祭を経験

2020年03月02日

会員のページ, 活動状況, 組織のPR, 青年部の活動

日本遺族会青年部は、遺族会の後継者育成を目的とし、青年部が主体となって企画したフィリピン戦跡慰霊巡拝を実施した。全国から参加した孫、ひ孫、甥、姪等46人の団員は、亡き戦没者の足跡を辿り、各地での慰霊祭を経験することにより、戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐ思いを新たにし、青年部として初めての記念すべき慰霊事業となった。

水落敏栄本会会長を総括団長とする日本遺族会青年部フィリピン戦跡慰霊巡拝団は、1月9日、靖国神社に集合し結団式を行い、靖国神社に昇殿参拝した後、A班は成田空港からB班は羽田空港からマニラに入った。

翌朝、A班、B班そろってマニラ市内のリサール公園を訪れ、水落総括団長、畔上和男(本会専務理事)B班団長、北浦基弘(本会青年部幹事)A班副団長、辻正人(本会青年部長)B班副団長が揃って衛兵の誘導でリール記念碑に代表献花し、団員全員が拝礼した。

リサール公園で記念碑に献花

リサール公園で記念碑に献花

 

その後、各班に分かれ、A班はルソン島のリサール公園内日本庭園、東方山地ボソボソ、イポダム、クラーク飛行場跡で、B班はレイテ島のタクロバン、パロ、リモン峠、カンギポット山、ビリヤバで慰霊祭を執り行った。戦没者が辿った激戦の地を目の当たりにし、その苦闘を肌で感じた団員は、慰霊祭で涙ながらに亡き肉親に対して追悼文を読み上げ、英霊の冥福を祈った。

ルソン島イポダムを望んでの慰霊祭

ルソン島イポダムを望んでの慰霊祭

レイテ島タクロバンの慰霊碑前での慰霊祭

レイテ島タクロバンの慰霊碑前での慰霊祭

12日、巡拝団は、日本政府が建立したカリラヤの「比島戦没者の碑」にて、在フィリピン日本大使館桑原敦公使、岡田岳大一等書記官参列の下、全戦没者追悼式を挙行した。水落総括団長、桑原公使、辻副団長がそれぞれ追悼の辞を述べ、団員全員が祭壇に献花し、英霊に哀悼の誠を捧げた。

青年部を代表して追悼の辞を読み上げる辻副団長

青年部を代表して追悼の辞を読み上げる辻副団長

 

全戦没者追悼式で献花する水落総括団長

全戦没者追悼式で献花する水落総括団長

同夜、桑原公使、岡田一等書記官を招いての懇談会を開催した。懇談会は工藤みや子(青森県遺族連合会青年部長)B班団員の司会進行で始まり、巡拝団を代表して辻B班副団長が挨拶し、北浦A班副団長が乾杯の発生をした。今回の戦跡慰霊巡拝を通してお互い兄弟姉妹のように打ち解けた団員は、旅の思い出を語り合い、今後の青年部のあり方等を意見交換するなどして、有意義な懇談会となった。

在フィリピン日本国大使館から来賓を招いての懇談会

在フィリピン日本国大使館から来賓を招いての懇談会

この日、バタンガス州のタール火山が約四十五年振りに噴火したことにより、巡拝団のフライトが遅延、欠航する事態に見舞われたが、日本大使館、旅行社添乗員の尽力により、B班は十三日の夕刻に、A班は十四日の早朝に全員無事帰国した。

第75回全国戦没者遺族大会を開催 令和2年度政府予算要望事項実現に向けて

2020年02月28日

会員のページ, 組織のPR

日本遺族会は、12月9日、東京千代田区の自由民主会館にて、第75回全国戦没者遺族大会を開催し、令和2年度政府予算に本会の要望事項が完全実現するよう決議した。大会終了後、関係大臣、自民党所属国会議員らに陳情運動を行い、本会の要望事項は政府予算に概ね盛り込まれた。

大会は午前10時、盛川英治事務局長の司会で始まり、宇田川剱雄副会長が開会を宣言し、国歌斉唱、戦没者に黙とうをささげた。

初めに水落敏栄会長が「令和の御代も平和な時代にする決意と、英霊顕彰、処遇改善、遺骨収集事業等問題解決のため、青年部とともに粘り強く活動してまいります。」と挨拶した。

全国戦没者遺族大会で挨拶する水落会長=自由民主会館で

全国戦没者遺族大会で挨拶する水落会長=自由民主会館で

 

続いて、高市早苗総務大臣、加藤勝信厚生労働大臣、衛藤晟一一億総活躍・沖縄北方担当大臣、自民党の鈴木俊一総務会長ら来賓が挨拶に立ち、遺族会の要望事項の実現に向け努力することを表明した。

大会は、市來健之助副会長が議長を務め、辻正人青年部長が「現状の遺族会活動に極力参加しそれを知り、恒久平和を自覚すること、我々の声を届けるためにも、そのポジションを維持していかなければならない。戦争を全く知らない我々だからこそ何を求めるかが重要であると考える」と意見発表した。山下裕子常務理事は「組織の総力を結集して、要望貫徹に邁進する」と宣言し、須賀宏江常務理事(女性部長)が八つの決議案を大会出席者に諮り、宣言、決議の両案は承認された。

会場には、多数の自民党所属国会議員が駆け付け、要望実現に向けて熱気あふれる大会となった。

大会終了後、各都道府県遺族代表は、地元選出の自民党所属国会議員に粘り強く陳情し、運動を展開した結果、令和二年度政府予算における戦没者遺族の処遇改善は、公務扶助料・遺族年金等は据え置きとなり、遺骨収集事業、戦没者遺児による慰霊友好親善事業、昭和館の運営に係る経費など概ね本会の要望通り計上された。

青年部研修会を開催 靖国神社へ68人が奉告参拝

2020年02月27日

会員のページ, 青年部の活動

日本遺族会では、青年部が平成29年3月に結成後、初めて単独での青年部研修会を11月23日に33の支部より孫、ひ孫、甥、姪、オブザーバーなど含め68人が相集い、開催した。

研修会は午後1時、靖国神社・靖国会館に参集し同10分、西山尚利副部長の進行で古賀千幸副部長の開会の辞で始まり、最初に水落敏栄会長に代わり宇田川剱雄副会長が挨拶。続いて辻正人青年部長、来賓の山口建史靖国神社宮司が挨拶。市来健之助副会長、畔上和男専務理事を紹介した。

日程説明後、参加者は靖国神社参集殿へ移動、奉告参拝後参加者全員で本殿に進み玉串を奉奠した。

参加者は遊就館に移動、案内人のもと館内展示物を視察。その後、徒歩にて昭和館へ移動し、学芸員の案内にて館内視察を行った。

更にKKRホテル東京に移動した参加者は、6時より岩村誠幹事の進行で懇親会を開催。懇親会では水落会長が「戦争の悲惨さを語り継ぎ、世界の恒久平和を希求する活動を青年部と共に活動していきましょう」と挨拶した。

靖国神社への奉告参拝で祭文を奏上する辻正人青年部長

靖国神社への奉告参拝で祭文を奏上する辻正人青年部長

 

 

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