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遺骨収集帰還事業

遺骨収集事業 厚生労働省有識者会議へ本会から意見表明

2019年10月23日

事業の取組み, 会員のページ, 遺骨収集帰還事業

 

遺骨収集本来の在り方を望む

厚生労働省は、先の大戦の戦没者のご遺骨の収集方法等に関し、関係者の合意形成と広く国民の理解を得るため、有識者、遺族及び遺骨収集の担い手や専門家からなる「戦没者の遺骨収集の推進に関する有識者会議」を設置し、遺骨収集の在り方等について検討し、この程、中間とりまとめを厚労省に提出する事となっていた。本会は、この検討会議において議論されたDNA鑑定等の今後のあり方について遺族の心情に配慮していると言い切れない部分があることから、意見表明をした。

意見表明はこちら

この有識者会議は「戦没者の遺骨収集の推進に関する検討会議(座長=増田弘・平和展示資料館名誉館長、立正大学法学部名誉教授)」で、水落敏栄本会会長(参議院議員)が中心に議員立法として平成28年3月に施行された「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」に基づいて、本年5月に厚生労働省内に設置された。(本会からは、畔上和男専務理事。遺骨収集経験者として、岡山県遺族連盟理事、笠岡市遺族会会長・秀平良子氏の両名が参画)

遺骨収集を「国の責務」とし、平成28年度から令和六年度までの九年間を遺骨収集の集中実施期間と定め、この法律の下に日本戦没者遺骨収集推進協会が設立され、事業は進められている。

検討会議では、集中実施期間からの三年間を検証し、今後六年間どのように遺骨収集事業を行っていくべきかを中心に検討していた。

戦後70年以上が経過し、関係者の高齢化に伴う遺骨情報の減少に加え、現地の環境の変化等により遺骨収集数の減少が指摘されていた。

そうした中で、遺骨を遺族に返還するために、平成十五年度から国費によるDNA鑑定(遺留品等がある場合が条件)が実施されていたが、近年の法医学鑑定技術の進歩等を踏まえ、遺留品等がない南方等戦闘地域の遺骨についてもDNA鑑定を拡大すべく、有識者や遺族、遺骨収集参加者、専門家が議論を重ねていた。

この検討会議において、本会は終始「一日でも早く、一柱でも多くのご遺骨を祖国へお迎えすることを第一義として考えてほしい。」と訴え、その上で、DNA鑑定を拡大する為に収集したご遺骨全てを焼骨せずに日本に持ち帰ることは、防疫面における不安、制度面や技術面での課題が解消されていないことや、鑑定後の弔い、処置等の方策が明確でないこと等遺族の心情に配慮していると言い切れないことから、急遽、正副会長が協議を行い、中間取りまとめが厚労省に提出される前に別掲の通り検討会議に、本会としての意見を表明した。

本会は創設以来、旧戦域に眠るご遺骨の収集を国に求め、国と共にご遺骨の収集をけん引してきた。その中で、常に戦没者に敬意を払い、ご遺族の心情を第一に、一日でも早く、一柱でも多くのご遺骨を祖国へお迎えすることを願ってきた。

DNA鑑定を拡大するための取組として、大学機関の体制、人材の育成の充実は望むところであり、決して反対ではない。

しかし、焼骨せずにご遺骨を国内に持ち込むための防疫面の不安、鑑定後のご遺骨をいかに弔うかなど検討すべき項目は多岐にわたり、今回の提言取りまとめは拙速であると言わざるを得ず、本意見の表明となった。

なお、検討会議の中間取りまとめ案については、議長預かりとなった。

また、令和7年度以降の遺骨収集については、遺骨の情報が得られる限り継続される事が確認されている。

 

フィリピン地域で遺骨収集事業が再開

2018年05月22日

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平成22年10月以降、中断していたフィリピン地域での遺骨調査・収集事業がようやく再開される運びとなった。

当時、厚生労働省がNPO団体に委託した「海外未送還遺骨情報収集事業」に基づき収容した旧日本兵の遺骨に、フィリピン人の遺骨も含まれているのではないかとの指摘を受け、事業が中断された。その後、事実関係を含め検証が行われ、検証の結果、これまで帰還した遺骨にフィリピン人のものが混入している事実は認められなかった。しかし、フィリピン側に、フィリピンにおける海外未送還遺骨情報収集事業の収容作業に疑念を抱かせたことから、日本とフィリピン政府との間で事業の見直し作業が進められていた。

本会では、フィリピン地域への遺骨収集事業再開に向け会を挙げ国、厚生労働省に対し遺骨収集等の再開を強く働きかけていたが、なかなか作業は進まなかった。

事態打開に動いたのは昨年11月、フィリピンで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力)の会議に出席した安倍晋三内閣総理大臣が、フィリピンのドゥテルテ大統領に対し直接、フィリピンでの遺骨収集事業の再開を申し入れたことより、フィリピン政府が重い腰をあげ、一気に事が解決した。

日本とフィリピン政府との間で「遺骨収集に係る協力覚書」の署名式は5月8日に行われた。

今後、覚書に基づき、フィリピンでの遺骨調査・収集事業が促進される事が期待される。

平成30年度遺骨収集事業 参加者募集

2018年05月22日

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日本遺族会では、平成30年度戦没者遺骨収集帰還事業への参加希望者の事前登録を行っている。戦没者の遺児をはじめ青年部(孫、曾孫等)の方にも広く登録願いたい。

申込登録要項は次のとおり

実施予定地域及び実施時期

【南方地域等での遺骨収集】

 実施予定表参照

※相手国行政機関等との調整、現地の治安状況等の理由により事業が変更、中止となる場合がある。

南方地域の実施予定表はこちら

【旧ソ連抑留中死亡者の遺骨収集】

 実施予定表参照

※相手国行政機関等との調整、現地の治安状況等の理由により事業が変更、中止となる場合がある。

旧ソ連地域の実施予定表はこちら

 

▼参加資格 

①原則年齢制限はなく、身体健康な者で現地での収容作業等に従事できる者 ②各都道府県遺族会の会員である戦没者の遺児、孫、 ひ孫、甥、姪で、身体健康な者 ③本会の協力団体関係者並びに、本会事業の推進に賛同いただける者

 

※派遣者は健康診断書並びに宣誓書の提出が義務付けられており、参加の有無については、遺骨収集事業を主催する日本戦没者遺骨収集推進協会の判断に従う。

▼参加登録方法 在住する各都道府県遺族会事務局へ。

参加登録にあたり申込用紙を取り寄せ、全ての項目に記入したうえで、提出願いたい。

なお、参加希望者が推進協会から指定された定員を上回る場合は、選考となる。

 

遺骨収集派遣 パラオ諸島、ミャンマー、ビスマーク諸島(ブーゲンビル島)を実施

2018年04月18日

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日本戦没者遺骨収集推進協会主催でパラオ諸島、ミャンマー、ビスマーク諸島への戦没者遺骨収集団が相次いで派遣され、本会からもそれぞれの派遣団に遺族が参加協力し、各地域で収容作業に従事した。所期の目的を終えて帰国した派遣団は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式で、関係遺族が見守る中、厚生労働省へと遺骨を引き渡した。

パラオ諸島

  パラオ諸島戦没者遺骨収集団は、2月24日から3月8日の期間で実施され、本会からは2人を派遣した。

派遣団はペリリュー島の中央高地(ブラディノーズリッジ/ウルムブロゴル山)、北部高地(水戸山・ヒル・ロー/アミアンガル山)、ホワイトビーチ周辺等の地表及び洞窟内を調査し、遺骨の発見に努めた。また、平成29年度現地調査派遣で既に収容されペリリュー州政府に預けていた未鑑定の遺骨を含め、日本から同行した慰霊事業人類学専門員が鑑定し、79柱を確認した。

3月5日、派遣団はペリリュー島内の「みたまの塔」において、焼骨式並びに追悼式を執り行い、戦没者の冥福を祈った。

ペリリュー島での遺骨捜索活動DSCN1362

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ミャンマー

ミャンマー戦没者遺骨収集団は、3月7日から22日の期間で実施され、本会から4人を派遣した。

派遣団は二つの班に分かれて行動し、一班はサガイン管区カレミョー地区及びカレワ地区で収容作業に従事し、カレワ地区タジー村で1柱を収容し、既に過去の現地調査で収容されていた遺骨を合わせて12柱を確認した。二班は、シャン州ペコン地区で、地元住民が戦死した日本兵を洞窟に処分をしたという証言に基づき、洞窟内から約40柱を収容したが、現地住民の遺骨が二柱混在していることが判明したため、今回は遺骨を持ち帰ることを断念し、洞窟近くに保管場所を設置し安置した。

3月20日、ヤンゴンで合流した両班は、北オカラッパ日本人墓地の「ビルマ平和記念碑」前にて追悼式を挙行した。

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ビスマーク諸島

ビスマーク諸島戦没者遺骨収集団は、3月7日から22日の期間で実施され、本会から4人を派遣した。

派遣団は、二つの班に分かれ行動し、一班は車両でアラワ、ブイン方面に入り、アラワ地区のコグアン村で2柱、マライ村で1柱を収容したが、ブイン地区では予定した場所での地権者からの許可が得られず今回は試掘を断念した。二班はボートでタロキナ地区に入り、現地住民の協力を得て、136柱を収容した。

ブカ島で合流した両班は、過去の現地調査で既に収容され安置されていた遺骨を含めて315柱をソファノ島で焼骨した。また、3月19日、追悼式を挙行し、英霊に哀悼の誠を捧げた。

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遺骨収集派遣 マリアナ諸島、硫黄島、東部ニューギニアを実施

2018年03月15日

事業の取組み, 活動状況, 遺骨収集帰還事業

 日本戦没者遺骨収集推進協会(推進協会)は、マリアナ諸島、硫黄島、東部ニューギニアの遺骨収集派遣団を相次ぎ派遣した。各派遣団は無事帰還し、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式で厚生労働省へ遺骨を引き渡した。

マリアナ諸島

マリアナ諸島戦没者遺骨収集派遣団は、1月31日から2月9日の期間で実施され、本会からは2人を派遣した。

派遣団は二つの班に分かれ、1班はサイパン島において、平成29年度現地調査派遣で既に収容され安置されている遺骨39柱を確認し、遺骨に付着している土砂の除去に従事した。2班はテニアン島で現地住民等に情報提供の呼びかけ及び事業の周知活動を行うとともに、寄せられた遺骨情報地点の確認に努めた。

その後、サイパン島で合流した両班は、2月6日、バナデル飛行場跡地で、焼骨式並びに追悼式を執り行った。

 

焼骨式の準備をする団員=マリアナ諸島

焼骨式の準備をする団員=マリアナ諸島

                                                 

硫黄島

硫黄島戦没者遺骨収集第四回派遣団は、1月30日から2月15日の期間で実施され、本会から六人を派遣した。

派遣団は、掘削調査立会団の現地調査で選定された壕で遺骨収容作業を行った結果、コーストガード跡(米国沿岸警備隊跡)周辺で14柱、滑走路地区地下壕で2柱を収容した。

2月13日、天山の「硫黄島戦没者の碑」前にて追悼式を挙行し、翌日第2回派遣団が収容していた1柱とあわせ計17柱の遺骨を奉持し帰還した。

【硫黄島で収容作業】

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東部ニューギニア

東部ニューギニア戦没者遺骨収集派遣団は、2月14日から3月1日の期間で実施され、本会から五人を派遣した。

派遣団は、二つの班に分かれ行動し、1班はオロ州、東セピック州、サンダウン州で23柱、2班はマダン州、モロべ州で60柱を受領・収容した。 

東セピック州ウエワクで合流した両班は、2月26日、「ニューギニア戦没者の碑」で追悼式を挙行し、英霊の冥福を祈った。

ラエでの焼骨式

モロべ州ラエでの焼骨式

 

東セピック州ウエワクで焼骨の準備をする団員

東セピック州ウエワクで焼骨の準備をする団員

ウエワクでの追悼式

ウエワクでの追悼式

 

 

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