日本遺族会は、首都圏における新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、本会役員を選定する第24回理事会の開催を見合わせ、書面による決議とした。本会内に設置した役員選考委員会(委員長・國政隆昭(鳥取県)氏)の審議による「役員選考委員会報告書」が決議案に提出され、全理事の同意を得て、正副会長が承認されるなど、新たに役員が決まった。
第24回理事会(書面による決議)では、第14回評議員会で選任された評議員、理事、監事が報告され、提案された3つの決議事項について、すべての理事から同意する旨の同意書が本会に届けられ、7月16日付で新役員が決定した。
第1号決議案の「会長、副会長、専務理事の選定について」は、役員選考委員会で審議した結果に基づき、決議された。
全国五つのブロックから選出された代表2人、計10人で構成する委員らは、コロナ禍で会議を設けることが困難な状況の中、國政委員長を中心となり電話で各委員の考えを聞いていたが、6月21日、東京等大都市圏に発出されていた緊急事態宣言が解除されたことから、28日、都内ホテルの会議室で役員選考委員会を開き、意見を取りまとめた。
委員会は、会長については水落敏栄(本部推薦)氏を推戴し、副会長については宇田川剱雄(東京都)氏、市來健之助(山口県)氏両氏を推挙することを全会一致で決めた。また、専務理事の選定については、今後の遺族会の将来を見据え、事務局体制の在り方等について意見が交わされ、当面の間、宇田川副会長が専務理事を兼務することとした。これらの結果は「役員選考委員会報告書」として決議案に提示され、報告書の通り同意を得た。
さらに、第2号決議案では常務理事(各ブロック並びに本部から推薦された6人)の選定、第3号決議案では名誉顧問、相談役の推薦について諮られ、何れも承認された。
新役員は次のとおり。
(敬称略)
会 長 水落 敏栄
副会長(専務理事兼務) 宇田川剱雄
副会長 市來健之助
名誉顧問 古賀 誠
同 尾辻 秀久
相談役 畔上 和男
常務理事 安齋 満
同 江田 肇
同 山田 大
同 國政 隆昭
同 山下 裕子
同 須賀 宏江
日本遺族会は6月29日、34支部の会長らが参議院議員会館101会議室に参集し「支部長会議」を開催した。
昨年から続く新型コロナウイルス感染症の蔓延防止の観点から本会は、各種会議の開催を延期または中止の措置を取ってきたが、山積している遺族会の諸問題について協議するため、各支部長に東京に参集会議を開くことで調整していた。
会議冒頭、水落敏栄会長は出席者に対し「コロナ禍のなか、枉げて出席いただいたことに対し感謝申しあげる」、「昨年、終戦75年の年に遺族会活動ができなかったことは、誠に残念であった」と述べた。
会議は、令和3年度日本遺族会活動方針・事業計画及び予算についての説明があり、戦没者遺族による慰霊友好親善事業実施地域の一部中止について報告があった。また、各支部から分担金減額を要望する意見が多くあり、遺族会組織の高齢化、支部財政の現況等を考慮し、「今後遺族会を考える特別委員会」の報告書に基づき、令和3年度より支部分担金を減額することが報告された。
本会は、第14回評議員会を開催する予定であったが、首都圏の新型コロナウイルス感染拡大の兆候が見られることから、会議出席を控える評議員が増え、会議の成立定数に満たなくなる状況が想定されたので、急遽、評議員が一堂に会しての会議は行わず、書面による同意決議が諮られた。
議案は4年間の任期満了に伴う新たな評議員、監事の選任と、同じく2年間の任期満了に伴う理事の選任、令和2年度計算書類等の決議事項が何れも書面での同意を得られ、承認された。
新評議員、監事、理事に選任された方々は次の通り。(敬称略)
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