OBON SOCIETYから今回本会に照会があった亀石脩氏の遺品(帽子)について茨城県遺族連合会へ捜索を依頼していたところ、甥の亀石清さんが笠間市内に在住していることが判明した。
ニューギニア島のセンタニで戦死した亀石氏の帽子は、戦地から持ち帰った元米兵が保管していたが、他界後に譲り受けた家族がOBONの活動を知り、遺族への返還を申し出ていた。
3月22日、笠間市役所で、帽子が清さんに無事引き渡された。帽子には、亀石氏の名前と旧日本海軍が帽子を交付した年月日を記した札が縫い付けられており、受け取った清さんは、「写真も全くないので、唯一の遺品となる。」と語った。
日本遺族会では、6月23日に沖縄県遺族連合会と共催で「第56回沖縄平和祈願慰霊大行進」を実施する。この事業は、先の大戦で、一般住民を含む多くの尊い命が失われた沖縄戦を振り返り、砲弾降りしきる中、苦難の撤退を余儀なくされた戦没者が辿った道程を行進し、平和を祈願するものである。
全戦域の戦没者遺族が参加可能であり、家族での参加も歓迎する。特に孫・ひ孫等の若い世代が多く参加され、戦争の悲惨さ、平和の尊さを学び、語り継ぐ機会としてもらいたい。
参加募集要項は以下のとおり。
募集要項
▼期間 6月22日(木)~24日(土)2泊3日
▼費用 約3万円程度
※費用には宿泊代、食事代、バス借上げ代、添乗員費用、懇親会費用等が含まれる。
※参加人数により費用は異なります。また、自宅から沖縄の往復交通費、那覇空港から集合場所となる那覇市内のホテルまでの往復交通費は個人負担となりますので、各自お手配ください。
▼宿泊 那覇市内のホテル
▼申込先 在住する各都道府県遺族会事務局へ
▼申込締切 5月12日(金)
なお、行進する道程は、糸満から摩文仁までの約八・五キロとなります。
日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域で、平成28年度第4次調査団2人をパプアニューギニアのニューアイルランド州へ派遣し、2月4日から18日の期間、残存遺骨に関する調査を実施した。
日本戦没者遺骨収集推進協会主催の東部ニューギニア戦没者遺骨収集帰還派遣に本会から4人を派遣し、パプアニューギニアの各地で遺骨の収容作業にあたり、112柱を日本へ送還した。この派遣は、本会が厚生労働省から委託され実施した海外未送還遺骨情報収集事業のオロ州、モロベ州、東セピック州での調査結果に基づくものである。
焼骨式で遺骨を荼毘に付す団員=2月19日、ウエワクで
日本遺族会は2月23日、第11回理事会を東京千代田区の千代田会館で開催した。英霊顕彰運動及び処遇改善運動の経過並びに今後の運動方法、平成28年度の本会諸会計予算の第二次補正について審議がなされ、何れも承認された。また、平成29年度の事業計画及び収支予算書についても承認された。










