令和3年度政府の予算編成に先立って各府省庁は翌年度の政策実施にあたり必要な経費の見積りを概算要求書として、例年8月末に財務省に提出しているが、今年は新型コロナウイル感染症対策など緊要な経費は別枠計上を認めたため1カ月遅れの9月末の提出となっている。本会では、本部・支部一体となって、要望事項実現のため陳情運動を展開している。
7月17日、令和三年度政府予算編成の指針となる「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太方針)が閣議決定された。平成十三年の方針策定開始以来初めて遺骨収集を推進するとの文言が盛り込まれた。昨夏の遺骨取り違えに端を発した遺骨収集事業の問題に対し、改めて遺族の心情を第一とした遺骨収集の推進を要望し続けた本会の活動が実を結んだ。
7月3日、水落敏栄本会会長は、自民党政務調査会内に設置されている「戦没者遺骨に関する特命委員会(以下、遺骨特命委)」の尾辻秀久委員長(本会名誉顧問)に代わり党政調会長室を訪れ、骨太の方針への戦没者遺骨収集事業の文言追加についての文書を手渡した。
75年前の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦で20万人を超える人が犠牲となった。沖縄県は、旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を「慰霊の日」としており、糸満市摩文仁の平和祈念公園で毎年沖縄県主催の全戦没者追悼式が開かれている。今年は新型コロナウイルスの影響により大幅な縮小規模で開催された。
今年は、新型コロナウイルスの影響で県外からの来賓や一般の県民の参列は見送られ、これまで五千人規模だった参列者は県内の招待者百六十人余りとなり、正午に一分間の黙禱を捧げ、式典が挙行された。
日本遺族会は、新型コロナウイルス感染症予防対策のため、6月17日に開催を予定していた第12回評議員会を5月の第20回理事会に続き、会議を開催することなく書面による決議を行った。書面決議に諮られた理事及び評議員の一部改選など四つの決議事項は、何れも評議員各位の同意を得て承認された。
日本遺族会では、令和二年度事業計画で社会奉仕活動の推進として、本会が平成11年度から3年間でミャンマー(旧ビルマ)に建設贈呈した3校の小学校の修繕費用について寄附金を募ることとなりました。
本会は平成11年度に、先の大戦で18万の将兵が散華されたミャンマー(旧ビルマ)の子供たちのために小学校を建設するための基金を創設し、同年度から建設、ヤンゴン市内の北オカラッパ小学校、アキャブ市内のバンドータズー小学校、ペグー市内のカドウインチャン小学校が計画通り建設され、竣工記念式を経てそれぞれ贈呈しました。
本会では戦跡慰霊巡拝や慰霊友好親善事業(遺児巡拝)の際にはその都度小学校を訪問して学用品や衣料等を寄贈してきましたが、建設から二十数年が経過し校舎等も老朽化が進んでいることから関係ご遺族をはじめ広くご遺族の皆様から寄附を募り、修繕費用に充てたいと考えております。
ついては、「ミャンマー小学校修繕募金」として次の通り、口座を開設いたしましたので、ご賛同の方はお振込みをお願いいたします。
・口座番号 三井住友銀行神田支店 当座預金 1015126
・口座名 一般財団法人日本遺族会=ザイ)ニホンイゾクカイ
・募金単位=一口3千円~