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遺骨収集帰還事業

遺骨収集事業 硫黄島から11柱奉還

2020年03月12日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)主催による、硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第四回派遣)が1月29日から2月14日の期間で派遣され、本会からは6人が参加協力を行い、硫黄島の壕等で収集作業に従事した。これまでに現地で収集、仮安置されていた遺骨を含め11柱を内地に奉還し、厚生労働省へと遺骨が引き渡された。

硫黄島遺骨収集派遣団(第四回収集)は、第3回収集派遣団からの継続壕である、島北部の北観音と箱庭浜の間にある地下壕と、旧コーストガード北側付近の地下壕について作業を行った。また、島内の外周道路等に点在する部隊陣地跡を示す道標の、島北部地区にある師団総出撃壕歩一四五工兵中隊の道標と、歩一四五衛生隊壕群の道標周辺から為八海岸との間と漂流木地区の地下壕群を集中的に作業し、20メートル強に及ぶ地下壕から、万年筆等の遺留品多数と2柱を収集した。

作業では、狭い地下壕の中をスコップで掘削し、土を手箕に入れ蹲踞の姿勢になりながら、バケツリレー式で壕の外へ、さらにその土をふるいに掛け遺骨の混在を確認、派遣団総出でのまさに厳しい人海戦術の一連の作業が行われた。

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さらに、摺鉢山と南観音に近い西海岸付近では、半円柱型の鉄筋コンクリート塊のトーチカから、2柱の遺骨を収集した。

今年度の第一回派遣から、遺骨収集団が収集し安置の遺骨7柱とあわせ、計11柱の遺骨を奉持し航空自衛隊入間基地に帰還した派遣団は、基地隊員に着剣捧げ銃(ささげつつ)の儀礼上最高位の敬礼で出迎えられ、都内の仮安置室に向かった。

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14日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で遺骨引き渡し式が行われ、出迎えのご遺族が見守る中、派遣団から厚生労働省職員に遺骨が引き渡された。

【厚生労働省からのお知らせ】戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定の対象地域の拡大について

2020年03月06日

お知らせ, 事業の取組み, 会員のページ

 

厚生労働省は遺留品等の手掛かり資料がない戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定を試行的に実施するとのことです。具体的には、硫黄島及びキリバス共和国ギルバート諸島タラワ環礁において、令和2年度(4月)から公募により実施する予定です。

詳細については、厚生労働省のホームページを閲覧していただくか、厚生労働省社会・援護局事業課鑑定調整室へお問い合わせください。

【厚生労働省からのお知らせ】はこちらをクリック

遺骨収集事業 硫黄島、パラオ諸島、ソロモン諸島で遺骨収集を実施

2020年03月02日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)は硫黄島、パラオ諸島、ビスマーク・ソロモン諸島の遺骨収集派遣を実施、本会からは12人が参加協力を行い、10柱の遺骨が日本に奉還された。

硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第3回収集)は、11月26日から12月11日の期間で任務にあたった。

派遣団は、第2回収集派遣団からの継続壕である、北部落のコーストガード附近と北観音附近で収集作業を行ったが、遺骨の収容には至らなかった。

パラオ諸島戦没者遺骨収集派遣団は、11月三30日から12月13日の期間で任務にあたった。

派遣団は、ペリリュー島班とアンガウル島班に別れ収集作業を行った。

アンガウル島班は、アンガウル島北西部高地周辺、青池南側それぞれの地表及び洞窟、日本人墓地で遺骨調査を行い、サイパン日本人墓地では伐採作業が行われた。

ペリリュー班は、ペリリュー島中央高地周辺、ホワイトビーチ周辺、水戸山付近の高地の地表と洞窟、飛行場西側丘陵地帯、ゲドブス島で遺骨調査が行われた。遺骨鑑定により、5柱の遺骨を奉持し12日帰国した。

ペリリュー島で焼骨式を執り行い、ご遺骨を荼毘に付す団員

ペリリュー島で焼骨式を執り行い、ご遺骨を荼毘に付す団員

ビスマーク・ソロモン諸島遺骨収集派遣団(第1次)は、11月30日から12月13日の期間で任務にあたった。

派遣団は、現地調査第五次派遣団からの継続となる、ソロモン諸島ガダルカナル島の首都ホニアラ西方ママラ川中流のママラ、ホニアラ飛行場南方四キロの山岳地帯のカイモモサで遺骨調査と収集作業を行った。遺骨鑑定により、5柱の遺骨を奉持し12日帰国した。

ガダルカナル島のママラ川中流付近で作業に従事する団員ら

ガダルカナル島のママラ川中流付近で作業に従事する団員ら

翌13日には、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で遺骨引渡式が行われ、遺骨が派遣団の手から厚生労働省職員へ引き渡された。

遺骨収集事業 樺太・占守島、マリアナ諸島で遺骨収集を実施

2020年02月27日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)は樺太・占守島、マリアナ諸島の遺骨収集派遣を実施、本会からは3人が参加協力を行い、12柱の遺骨が日本に奉還された。

樺太・占守島戦没者遺骨収集派遣団は、11月6日から14日の期間で任務にあたった。ロシア連邦サハリン州スミルヌイフ地区で、現地関係団体のロシア調査運動が占守島で発見収容した遺骨を受領、遺骨鑑定により7柱の遺骨を奉持し13日帰国した。

翌14日には、厚生労働省援護会議室で遺骨拝礼式が行われた。

収容した遺骨を荼毘に付して焼骨式、追悼式を挙行=スミルヌイフで

収容した遺骨を荼毘に付して焼骨式、追悼式を挙行=スミルヌイフで

樺太占守遺骨収集その2鳴海団員 (4)

マリアナ諸島遺骨収集派遣団は、10月11日から22日の期間でサイパン島で任務にあたった。これまでグアム、サイパン、テニアン島内の現地調査で、北マリアナ諸島歴史保存局に預けている遺骨の整理や鑑定と、遺骨にの付着物の除去作業を行い、5柱の遺骨を奉持し21日帰国した。

翌22日には、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で遺骨引渡式が行われ、遺骨が派遣団の手から厚生労働省職員へ引き渡された。

遺骨を捧持して仮安置する派遣団員=KKRホテル東京で

遺骨を捧持して仮安置する派遣団員=KKRホテル東京で

 

 

遺骨収集事業 現地調査を実施(ソロモン諸島、マリアナ諸島、東部ニューギニア、インド

2020年02月27日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会が実施の、海外に未だ残されている未送還の遺骨情報収集等を行なう現地調査に、本会は参加協力を行った。

ビスマーク・ソロモン諸島現地調査第5次派遣は、10月22日から11月1日の期間で実施した。

派遣団は、ソロモン諸島ガダルカナル島のママラ川中流に位置するママラ村周辺、ホニアラ飛行場から南に4キロ程のカイモモサ周辺で調査を行った。

マリアナ諸島現地調査第五次派遣は、10月30日から11月8日の期間で実施した。

派遣団は、島北部のジーゴ慰霊公苑周辺、ハガッニャ(旧明石市)西方アサン及びニミッツヒル、アガット(旧昭和町)北方テンジョウビスタ、アガット湾ダディービーチ付近海軍基地バックゲート等で調査を行った。

地中を入念に探査する団員=グアム島で

地中を入念に探査する団員=グアム島で

東部ニューギニア現地調査第5次派遣は、11月9日から22日の期間で実施した。

派遣団は、東セピック州山南地域のマプリック、ヤンゴール西方クンブフン、ヤンゴール地区ミラクで調査を行った。

東セピック州の山南地区で試掘調査を実施

東セピック州の山南地区で試掘調査を実施

インド現地調査第2次派遣は、11月10日から24日の期間で実施した。

派遣団は、マニプール州インパール班とナガランド州コヒマ班に分かれ実施。

インパールでは、ウクルル、サンジャック、ビシェンプール、ポッサンバムなど調査を行った。

コヒマでは、周辺のルソマ、ジョッツマ、キウェマ、コヒマ北東のウォッカ地区イカムなどで調査を行った。

また、各派遣団は調査と並行に現地村落等を訪ね、事業周知用ポスター及びパンフレットを配布して、本事業への協力要請を行った。

 

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