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遺骨収集帰還事業

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遺骨収集事業 マリアナ諸島応急派遣・南方4地域現地調査を実施

2019年10月23日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

 

マリアナ諸島応急派

日本戦没者遺骨収集推進協会は、マリアナ諸島戦没者遺骨収集応急派遣を、5月13日から24日の期間で、サイパン島で実施し、本会からはサイパン島の戦没者遺族2人が参加協力した。

派遣団は、平成29年度及び30年度の現地調査で、サイパン島、テニアン島で収容し、北マリアナ諸島歴史保存局に保管していた遺骨を確認し、焼骨のために遺骨に付着している土砂を除去する洗骨作業に従事した。

5月20日には、バナデル飛行場跡地で焼骨式並びに追悼式を挙行し、英霊の冥福を祈った。焼骨は二十日の午後から翌日まで夜通しで行われ、236柱の遺骨を奉持した派遣団は、23日無事帰国した。

翌24日、厚生労働省援護会議室で拝礼式が執り行われ、派遣団員、厚生労働省職員、関係団体代表が参列し、日本遺族会を代表して畔上和男専務理事が献花した。

南方4地域現地調査

日本遺族会は、日本戦没者遺骨収集推進協会(推進協会)が実施している、硫黄島における掘削調査及び海外に未だ残されている遺骨に関する情報収集を行う現地調査に協力している。今回、硫黄島、ソロモン諸島、パラオ諸島、東部ニューギニア、マリアナ諸島の各地域の派遣に対し本会からも参加協力した。

硫黄島

推進協会は、防衛省が実施した地中探査レーダーにより反応があった箇所のうち、庁舎地区の反応箇所を重機等による掘削調査の立会業務を行っており、本年度は6月から派遣が始まり3回実施され、本会からも各派遣に一人を参加協力した。

ソロモン諸島

ソロモン諸島現地調査第1次派遣は、5月18日から6月2日の期間で実施され、ガダルカナル島の丸山道を調査した。

派遣団は2つの班に分かれ、1班はタンブ―、タンボハ、シーホース周辺、2班はモカ、タレアイ周辺の第二師団転進経路(丸山道)を徒歩で踏査し、現地住民の協力を得て、埋葬場所等を試掘するとともに試掘箇所のマーキング及びGPS測位の面的調査を行った。

パラオ諸島

パラオ諸島現地調査第1次派遣は、5月26日から6月4日の期間で、ペリリュー島班、アンガウル島班に分かれ調査した。

ペリリュー島班は、オレンジビーチ、ワイルドキャットボウル、ゲドブス島で遺骨の捜索にあたった。アンガウル島班は、昨年度に引き続き、考古学専門員の指導に従い、

サイパン日本人墓地の試掘作業に従事した。

東部ニューギニア

東部ニューギニア現地調査第1次派遣は、六月一日から十四日の期間で、パプアニューギニア・モロベ州を調査した。

派遣団はヘリコプターをチャーターしサラワケット山系ダオットを訪問し、現地住民に遺骨情報の提供を呼びかけた。また、ワス周辺では複数の埋葬場所を確認し、ナンバリワでは村に民泊して、過去に住民が遺骨を収容した野戦病院跡地等をボートで踏査した。

 

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