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硫黄島で25柱を収容 硫黄島戦没者遺骨収集派遣

2018年10月19日

遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(推進協会)主催の硫黄島戦没者遺骨収集派遣(第1回収集)が6月26日から7月11日の期間で実施され、日本遺族会からは6人が参加協力した。今回派遣団は、硫黄島全島で行われている面的調査で発見された地下壕等について、掘削調査立会団が事前に調査し選定したエリアを中心に収容作業に従事した。

壕入口付近で土砂を取り除き、遺骨の収容に従事する団員

壕入口付近で土砂を取り除き、遺骨の収容に従事する団員

派遣団は本会からの派遣者の他、硫黄島協会、小笠原村在住硫黄島旧島民の会、JYMA日本青年遺骨収集団等が参加協力し、総勢三十一人で構成され、推進協会職員の指示に従い遺骨の発見に努めた。

硫黄島の遺骨収集は民間業者の協力を得て、全島で面的調査を実施しており、硫黄島全島を区分けし、900メートル四方の区域をグリッドと呼称しており、1グリッド内をさらに180メートル四方の小グリッドに二十五分割し、AからYで表記し、調査している。

派遣団は、面的調査で発見された地下壕等について、事前に派遣された掘削調査立会団の現地調査によって選定したグリッドに基づき、遺骨収容作業を行った。

今回対象となったエリアは、島北部のグリッド251‐V、234‐C、233‐O、西海岸のグリッド147‐Lで、派遣団員は、壕付近入口の土砂を手掘りにより取り除き、風化で脆くなっている状態の遺骨を発見するために細心の注意を払って作業に従事し、水筒、時計等の遺留品とともに二十五柱の遺骨を収容した。

収容した遺骨は、島内の厚生労働省事務所棟に安置されており、本年度実施される第四回収集派遣団により内地へ奉還される予定である。

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