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遺骨収集帰還事業

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現地調査等で遺骨情報収集 5地域で288柱を収容

2018年01月14日

事業の取組み, 活動状況, 遺骨収集帰還事業

 日本遺族会は、日本戦没者遺骨収集推進協会が実施している海外に未だ残されている遺骨に関する情報収集を行う現地調査及び硫黄島の掘削立会調査に派遣協力しており、マリアナ諸島、ミャンマー、東部ニューギニア、ビスマーク・ソロモン諸島、硫黄島に本会から各調査に1人を派遣し、情報の収集、埋葬場所の試掘等の活動を続けている。 

 海外の戦域における現地調査は、現地で入手した情報、国立公文書館等における資料調査で厚生労働省から提供された戦没者の埋葬地を特定する情報、推進協会及び厚生労働省に寄せられている戦没者の遺骨に関する情報に基づき現地調査を実施することを目的としている。

 マリアナ諸島には、9月と11月に派遣協力し、関係行政機関等と協議を重ね試掘の許可を得て、テニアン島の洞窟内等を調査した結果、58柱の遺骨を収容した。

 ミャンマーには、9月と12月に派遣し、カレミョー、タム、トンザン、カレワ等で試掘を実施し、11柱を収容した。

カレワで現地住民の協力を得て、埋葬地の試掘を実施

カレワで現地住民の協力を得て、埋葬地の試掘を実施

 東部ニューギニアでは、10月から11月の間に計3回の派遣が実施され、オロ州で35柱、マダン州で20柱、東セピック州及びサンダウウン州で19柱を収容した。

 ビスマーク・ソロモン諸島では、7月と11月にソロモン諸島のガダルカナル島、ピエズ島、マサマサ島、ニュージョージア島、ベララベラ島、マライタ島を調査し116柱、9月にビスマーク諸島のブーゲンビル島タロキナ、ブインを調査し、29柱を収容した。

ムンダで遺骨とともに見つかった遺留品

ソロモン諸島ムンダで遺骨とともに見つかった遺留品

 硫黄島の掘削立会調査は、渇水の影響で調査の中止が続いていたが、9月から12月にかけて計10回実施され、地中探査レーダーに反応があった滑走路地区集水区域、滑走路下及び着陸帯以外のコンクリート舗装反応箇所を対象とした掘削調査に立ち会った。

今後現地調査で収容した遺骨は、遺骨収集派遣団によって柱数等最終的な再鑑定が行われ、日本へと奉還される。

 

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