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両陛下ご臨席の者「全国戦没者追悼式」

2010年11月10日

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六十五回目の終戦の日を迎えた八月十五日、東京千代田区の日本武道館で天皇・皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、政府主催の「全国戦没者追悼式」が行われた。追悼式には、戦没者の遺族ほか、菅直人総理をはじめ各界代表ら約六千人が参列し、正午の時報に合わせて戦没者に一分間の黙とうを奉げた後、天皇陛下が「おことば」(別掲)を述べられた。

式典は、正午前に開始された。両陛下のご臨場後、参列者全員で国歌を斉唱し、続いて菅総理が式辞で「これからも、過去を謙虚に振り返り、悲惨な戦争の教訓を語り継ぎ、不戦の誓いを新たに、世界の恒久平和の確立に全力を尽くす」と哀悼の意を述べた。

その後、正午の時報とともに一分間の黙祷をささげ、天皇陛下が「かけがいのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします」とお言葉を述べられた。

続いて、遺族を代表して、お父上をビルマ(現ミャンマー)で亡くされた、鳥取県から参加の正門(まさかど)初枝さん(六十七)が追悼文(別掲)を読み上げた。

横路孝弘衆院議長は「まだ百十五万柱の遺骨が故国に戻ってきていないことに心が痛む」と述べ「かなう限り故国に戻っていただかなければなりません。それは国の責任」と言及した。

参列した遺族の最年長者は高倉千代香さん(九十六歳)。一方最年少は沖縄から参列した与那嶺鷲(しゆう)ちゃん(四歳)だった。

厚生労働省によると、この日の参列者遺族は昨年より三十三人少ない四千七百八十八人で、同省が参列予定であった五千人について事前に分析したところ、戦没者の妻が初めて五十人を割り込み過去最小の四十五人(一%)。一方、孫は過去最多となる百四十九人、ひ孫は十四人。戦没者の子は三千二百八十九人(六五・八%)と最も多く兄弟姉妹は七百一人(十四%)であった。

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