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愛知県、香川県、鹿児島県で日章旗返還

2018年04月18日

日章旗等返還の取組み

 戦没者の遺品の返還活動を無償で行っているOBONソサエティから本会に照会があった元米兵が戦地から持ち帰った日章旗について、愛知県、香川県、鹿児島県の支部遺族会で調査した結果、それぞれ遺族が判明した。

 愛知県では、フィリピンで戦死した稲沢市出身の寺町文治さんの日章旗の遺族が判明し、2月22日、愛知懸護国神社で日章旗帰還奉告祭並びに返還式が執り行われ、寺町さんの長男、竹田文雄さん(故人)の妻久子さんと長女の寺町清子さんが出席し、多くの遺族会関係者が見守る中、無事日章旗が引き渡された。清子さんは「母から、父の戦死の知らせは通知だけだったと聞いた。たった一つの形見ができて本当にうれしい」と語った。

愛知県護国神社で日章旗返還式

愛知県護国神社での日章旗返還式

 香川県では、鹿児島県徳之島沖で戦死した丸亀市出身の亀井忠一さんの遺族が判明し、3月6日、同市保健福祉センターで返還式があり、亀井さんの姪の西川佳子さんに日章旗が返還された。旗を受け取った桂子さんは、「奇跡のような出来事」と感激し、「祖父母らもまつる仏前に『帰ってきたよ』と報告し、大切に保管したい」と語った。

 鹿児島県では、インドネシアのアクデ島で戦死した西之表市出身の阿世知宏さんの日章旗が遺族に返還された。3月11日、鹿児島縣護国神社に阿世知さんの長男・慧さん、旗に寄せ書きをした宏さんの妹、岡野タイ子さん、阿世知美子さんら遺族が集まり、尾辻秀久鹿児島県遺族連合会会長(本会名誉顧問)、遺族会の役員参列のもと正式参拝し、日章旗の帰還が報告された。その後、青年部幹事会の中で返還式が行われ、尾辻会長から慧さんへと日章旗が引き渡された。旗には妻のタケさんが「慧はりっぱに育っています」と寄せ書きされており、慧さんは「多くの人がつないでくれ、当時の母の気持ちを感じられた。感無量です」と涙ぐんだ。

山形県で日章旗返還

2018年03月15日

日章旗等返還の取組み

 戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった、フィリピンで戦死した荒井清男さんの日章旗について、山形県遺族会へ遺族の捜索を依頼していたところ、荒井さんが旧鈴川村双月町(現山形市)出身であることが分かり、遺族の所在も判明した。

 荒井さんの日章旗は、カリフォルニア州在住の米国人キャロル・ヒルさんが遠い親戚から譲り受け保管していたが、地元の新聞でOBONソサエティの活動と旗に込められた意味を知り、遺族への返還を希望していた。

 1月31日、山形市の県護国神社内にある県遺族会事務所で返還式が行われ、同会の阿部博子副会長から荒井さんの次女の菊子さんへと日章旗が引き渡された。菊子さんは、既に他界した母の志げ江さんを思い、「さみしさを隠して父のことは何一つ語らなかった母だが、本当に喜んだだろう」と話し、日章旗を前に、「父が帰ってきたみたいだ」と父のぬくもりを感じていた。

阿部博子山形県遺族会副会長から日章旗を受け取った荒井菊子さん(右)

阿部博子山形県遺族会副会長から日章旗を受け       取った荒井菊子さん(右)

 

 

日章旗引き渡し 水落会長をOBONソサエティ代表が訪問

2018年03月08日

日章旗等返還の取組み

 戦没者の遺品の返還活動を続ける米国の非営利団体「OBONソサエティ」の代表であるレックス、敬子ジーク夫妻が、1月23日、参議院議員会館に水落敏栄本会会長を訪れ、活動状況を報告し、今後の遺品返還事業の取り組み方等について協議した。また、米国から持参した遺族が判明している日章旗等の遺品が水落会長に引き渡された。

 1月23日、参議院議員会館の水落会長(参議院議員)をOBONソサエティ代表とそのサポーターが訪問した。代表のジーク氏は、平成27年に安倍首相に日章旗を返還するために来日した際に、水落会長とも面会し日本遺族会の事業への協力を相談して以来、遺品の遺族の身元判明件数が加速しており、「日本遺族会と各支部遺族会の皆様の協力のおかげで毎月四件から五件のご遺族が判明している。」と感謝の弁を述べた。

 OBONソサエティの活動状況を聞いた水落会長は、「遺族の皆さんも活動に大変感謝しています。遺骨も遺品も帰ってきていない遺族にとって、日章旗のような遺品が戻ってくることは、まさに家族が帰ってきたようで、かけがえのないものだと思います。」と話した。また、遺族が高齢化しているので、遺品の返還を加速させなければならない。そのために、日本遺族会は政府に対し新たな事業として予算要求をし、計上されたことを伝えた。

 今後、国会で審議され予算が決定すれば、遺品身元調査としての事業は迅速化し、OBONソサエティの活動がメディアの報道、インターネット等で広く注目されることにより、日章旗等の持ち主遺族捜索の依頼数も増え、各都道府県遺族会支部の協力で遺族の判明がますます進むことが見込まれ、より多くの遺族へ遺品が返還されることが期待される。

 面談後、ジーク夫妻が来日に合わせ持参した、遺族が判明している日章旗12枚と遺留品の葉書 が水落会長へと引き渡された。これらの遺品は遺族または所定の遺族会へと届けられており、本会を通して返還された遺品は76件となった。

レックス、敬子ジーク夫妻から水落会長へ 日章旗が引き渡された

レックス、敬子ジーク夫妻から水落会長へ
日章旗が引き渡された

 

 

 

福島県で日章旗返還

2018年01月08日

日章旗等返還の取組み

戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった、ガダルカナル島で戦死した大橋勘助さんの日章旗について、福島県遺族会へ遺族の捜索を依頼していたところ、大橋さんが伊達市保原町出身であることが分かり、遺族の所在も判明した。

 大橋さんの日章旗は、イリノイ州在住の米国人男性が元米兵の父親が戦地から持ち帰ったものを譲り受け保管していたが、旗には兵士の武運長久を願って寄せ書きした故郷の家族らの思いが込められていることを知り、遺族への返還を希望していた。

 11月21日、福島市の県遺族会館で返還式が行われ、福島県遺族の安齋満会長から大橋さんの甥の大橋孝一さんへと日章旗が引き渡された。孝一さんは「遺骨も戻らなかったので感慨深い。おじの墓に報告し、その後は県遺族会に寄贈して多くの人に平和を伝えたい。」と話した。

日章旗を受け取る甥の孝一さんら遺族

日章旗を受け取る甥の孝一さんら遺族

 同じく福島県遺族会へ、フィリピンのルソン島で戦死した幕田吉蔵さんの日章旗について、遺族の捜索を依頼していたところ、桑折町遺族会の調査により、幕田さんの長男勝夫さんの所在が判明した。

 幕田さんの日章旗は、イリノイ州在住の米国人ジェニファー・バゲット・プラムックさんが元米兵の祖父が戦地から持ち帰ったものを譲り受け保管していたが、旗に込められた意味を知り、遺族への返還を希望していた。

 1月16日、桑折町役場で返還式が行われ、町長らが立ち合い、浅野義雄桑折町遺族会会長から勝夫さんへ日章旗が引き渡された。旗と一緒に届けられたジェニファーさんからの遺族への手紙には、「寄せ書き日の丸が家族の元に戻ることで、ご家族の悲しみが安らぎ、平安そして愛を感じていただけることが私の家族の最大の望みです。」と綴られていた。勝夫さんは、七年前に九十六歳で他界した母キンさんを思い、「母も天国で喜んでくれるでしょう」と話した。

 

香川県で日章旗返還

2017年11月14日

日章旗等返還の取組み

 戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった矢野雅一氏の日章旗について、香川県遺族連合会へ遺族の捜索を依頼していたところ、三豊市に遺族が在住していることが判明した。

中国の山西省で戦死した矢野氏(当時22歳)の日章旗は、サウスカロライナ州在住の米国人パターソン一家が元海軍兵の父親が戦地から持ち帰ったものを譲り受け、長年に渡り保管していた。

 10月12日、高松市の県遺族会館で返還式が行われ、真鍋賢二香川県遺族連合会会長から親族の矢野博さんへと引き渡された。高齢で外出が困難な兄弟に代わって旗を受け取った博さんは、「中国からアメリカ、そしてここまで長い旅をしたものだ。関係者への感謝でいっぱい。雅一さんもやっと故郷へ帰れたと喜ぶでしょう」と話した。

 

 

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