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戦没者等の遺留品返還事業 三重県と茨城県で日章旗返還

2021年04月19日

お知らせ, 日章旗等返還の取組み

本会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者等の遺留品返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった日章旗が三重県、茨城県でそれぞれ遺族に返還された。

三重県では、米国カンザス州在住のジェームス・エッガーさんが元米兵だった妻の伯父が戦地から持ち帰ったものを譲り受けた日章旗が、フィリピン群島で戦死した三重県津市出身の大橋正さんのものと判明した。

10月26日に、津市安濃町「サンヒルズ安濃」で開催された津市戦没者戦災犠牲者追悼式に合わせて前葉泰幸市長から、甥の大橋忠さんに返還された。津市遺族会後藤勇会長と長野利隆副会長と共に日章旗を受け取った。 忠さんは「長い年月がたったが、おじの遺品が帰ってきたことを家族と喜んでいる。おじも喜んでいると思う。また、返還に協力してくれた関係者に感謝したい」と話した。

三重県 三重県②

茨城県では、米国オレゴン州在住のクリストファー・カービイさんが元米兵の父が戦地から持ち帰り大切に保管されていたのを譲り受けた日章旗が、マリアナ諸島で戦死した茨城県桜川市大国玉出身の深谷健児さんのものと判明し、12月16日に、同市役所で叔父の孫の克己さん、英美さん夫妻に返還された。 健児さんの弟の孫に当たる英美さんは「遺族として受け取ることができて良かった」と感謝した。健児さんは四人兄弟の長男で、滋賀県内で住職となった末の弟に当たる。

深谷克己様  返還式 茨城県

彦げん晃こうさんによると、日章旗は兄のために寄せ書きを集めて作り、持たせたものだという。日章旗を手にした英美さんは、彦晃さんは、健児さんの供養のために仏の道に進んだと聞いている。受け取りを希望しており、ぜひ届けたい」と話した。

 

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