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慰霊友好親善事業

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令和元年度戦没者遺児による慰霊友好親善事業 実施状況(台湾・バシー海峡、東部ニューギニア、ビスマーク諸島)

2020年03月12日

慰霊友好親善事業, 活動情報

 

日本遺族会の「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」の台湾・バシー海峡、東部ニューギニア、ビスマーク諸島地域が相次いで実施され、遺児たちが亡き父の眠る地に歩みを記した。一行は各地で慰霊追悼を行うとともに、小学校や病院を訪問し学用品や車椅子を寄贈、民間交流を行った。

台湾・バシー海峡

畔上和男本会常務理事を団長とする台湾・バシー海峡慰霊友好親善訪問団は、2月3日、全国の遺児代表9人が東京・靖国会館に集合し結団式を行い、靖国神社で旅の安全を祈願し昇殿参拝を行った。翌日4日に成田空港を出発し台湾の台北に到着した。

訪問団一行は翌日の5日から、台中、台南、高雄、墾丁と移動し、台中では西海岸の後龍で、台南では安平の海岸で、高雄では市内の保安堂で、墾丁では鼻頭漁港で慰霊祭を執り行い、亡き父に積年の思いを語りかけ、ともに散華された英霊の冥福を祈った。

7日には、猫鼻頭の港から船に乗船し、台湾海峡洋上で亡き父たちに花を手向け、冥福を祈った。

台湾・バシー海峡

同日午後には、猫鼻頭の海峡海域において海没された霊を弔うため建立された潮音寺で、全戦没者追悼式を挙行し戦没された方々の霊魂安らかれと祈った。追悼式を終えた一行は高雄へと戻り、日本と台湾の架け橋となっている日本台湾交流協会台高雄事務所の方々を招いて懇談会を開催し、意見交換がなされた。友好親善では、台北市内の臺安醫院へ車椅子を寄贈し、所期の目的を果たし、亡き父との別れを惜しみつつ、それぞれの思いを胸に帰国の途に就いた。

東部ニューギニア

東部ニューギニア慰霊友好親善訪問団(団員8名)は、2月12日靖国神社に参集、結団式を行いその後、ご本殿に上がり正式参拝を行った。

翌13日成田を出発、フィリピン・マニラ経由で14日早朝パプアニューギニアの首都ポートモレスビーに到着した。

一行は、その日にうちにマダンに移動、亡き父の慰霊祭を行った。15日には、東セピック州のウエワクに入り、16日にはブーツ、ダグア、ウエワクの各地で慰霊祭を実施、慰霊の誠を尽くした。

17日には、チャーター機にて、ダンダヤ、マリン、マプリック、マグエル、マンセップを機上遥拝し機上より亡き父に手を合わせた。

同日、政府建立の「ニューギニア戦没者の碑」にて東部ニューギニア全戦没者追悼式を挙行、ご英霊の御霊の安らかならんことを祈った。

また、マダンで小学校と病院を、ウエワクで小学校を訪問し学用品や車椅子を寄贈し友好親善を行った。

東部ニューギニア

一行は、2月19日所期の目的を達成し、無事帰国した。

ビスマーク諸島

ビスマーク諸島慰霊友好親善訪問団(総括団長・池中征司本会監事他27人・付添者含む)は、2月12日、東京・靖国会館に集合し結団式を行い、13日、成田空港を出発しマニラ経由でパプアニューギニアのポートモレスビーに、14日早朝に到着。その後一行は2班に分かれ、それぞれ縁の地へと向った。

A班は、マヌス島ロレンゴウ、ロスネグロス島ハイン飛行場付近、ニューブリテン島ラバウルのマルマルアン展望台で、B班はブカ島ブカ、ニューブリテン島ラバウル郊外四辻、ラバウルの第八海軍病院跡の各地で慰霊祭を行い、亡き父上の冥福を祈った。

そして、チャーター機でA班はニューブリテン島コウ、ブラバチネ、コメット、ウプモダン、キルを、B班はブーゲンビル島タロキナ、マワレカ、ブイン、トノレイ、チキ沖、チキ、カピカピ、カイノ、ヌマヌマ、タリナ、ブカ島ブカで、各地の上空で手をあわせ遥拝し、亡き父への思いを馳せた。

17日には、ラバウルにある日本政府建立の「南太平洋戦没者の碑」にて全戦没者追悼式を挙行、ご英霊に感謝の誠を捧げた。

ラバウル「南太平洋戦没者の碑」 2月17日 DSC02291

また、友好親善では、A班がマヌス島ロレンゴウ総合病院へ、B班はニューブリテン島ラバウル郊外のノンガ総合病院へそれぞれ車椅子を寄贈した。さらに、ラバウル郊外のラルアナ小学校、ブカ島のアヒラ小学校を訪問し、団員が持ち寄った学用品・衣類等を寄贈し、現地の方々との友好を深めた。

19日、所期の目的を果たした一行は、それぞれの思いを胸に全員無事に帰国した。

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