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遺留品返還事業 香川県、秋田県で日章旗返還

2019年10月23日

日章旗等返還の取組み

本会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者遺留品の返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった日章旗について、香川県と秋田県で遺族が判明した。

香川県では、テニアン島で戦死した、観音寺市出身の大西清高さんの日章旗が香川県遺族連合会、観音寺市遺族連合会の捜索で遺族を特定し、大西さんの実弟の妻、大西千代子さんに返還されることになり、6月29日、同市立中央図書館での役員合同研修会で返還式が行われ、千代子さんに日章旗が真鍋賢二香川県遺族連合会会長から引き渡された。受け取った千代子さんは、「顔も知らなかったが、ようやく兄に会えた気持ちになれた」と涙ながらに語った。

真鍋賢二会長(左端)より日章旗を受け取り喜びを語る大西さん(中央)

真鍋賢二会長(左端)より日章旗を受け取り喜びを語る大西さん(中央)

秋田県では、フィリピン・レイテ島で戦死した鹿角市出身の田嶋三藏さんの日章旗が、甥の田島孝市さんに返還された。7月5日に鹿角市役所で返還式が行われ、参列した遺族らが見守る中、遺族代表に引き渡された。孝市さんは「米国で大事に保管され、ありがたい。ずっと供養を続けたい」と感謝を込めて語った。

日章旗は、元米兵の父親が戦地から持ち帰ったものをピート・ゴーバーさん(テキサス州在住)が譲り受け、OBONソサエティを通じて、遺族への返還を希望していた。

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