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青森・高知で日章旗、遺品を返還 OBONソサエティ

2016年12月11日

お知らせ, 会員のページ, 日章旗等返還の取組み

日本遺族会は、戦没者の遺品の返還活動を続ける米国のNPO団体「OBONソサエティ」に協力しており、今回青森県と高知県で遺族のもとに遺品が返還された。

本会から青森県遺族連合会へ遺族捜索を依頼していた竹谷徳エ門氏が戦地に持参した日章旗について、九月に竹谷氏の子息である竹谷久氏が青森市内に在住していることが判明し、十月に日章旗が自宅へ郵送された。

竹谷氏の日章旗の返還を依頼した米国人ビル・クック氏は、元米兵の甥で、その叔父はフィリピンのルソン島で戦死しており、戦死前に戦地から旗をアメリカに送り、その旗を譲り受けたクック氏が長年保管していた。今回OBONの活動を通じて無事日章旗が返還されるにあたり、クック氏が竹谷氏に送った手紙には、「この旗がご家族、ご友人にご尊父の思い出と共に、心の癒しを与えてくれることを切に希望いたします。」と書かれていた。

また、高知県では、高知県遺族会の協力を得て、前田錦三郎氏の遺品(手帳、財布、印鑑等)について、前田氏の妹である永子氏が県内にいることが判明した。

遺品は、元米兵が戦地から持ち帰ったものを、孫のドナルド・シッソン氏(アリゾナ州在)が譲り受けていたが、今回遺族への返還をOBONに依頼していた。

九十三才になる妹の永子氏は現在、老人福祉施設に入所しており、遺品は十一月十日、施設内の面談室で高知県遺族会の大石綏子会長から永子氏に直接返還された。永子氏は、「大切に保管されていたことが、遺品の状態からも十分伺われ、返していただいた方に、心からお礼を申し上げます。」と話した。

 

 

 

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