ご遺族の皆様には、お元気でお過ごしのことと拝察いたします。

　はじめに、全国各地では大雨による災害が発生し、死者、行方不明者を出す惨事となっております。犠牲になられた方々のご冥福と、被害にあわれた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

　また熊本大地震の発生から三カ月余り、復旧の道半ばの中、後援会活動にお力添えいただきました皆様に衷心より感謝を申し上げます。

　さて、過日行われました参議院選挙におきまして、全国のご遺族皆様の温かいご支援により三度目の当選を果たすことが出来ました。厚くお礼申し上げます。

　日本遺族会会長として臨む初めての国政選挙となり、これまで以上に重責を感じながら挑んだ選挙でした。

　遺族会の高齢化に伴い、大変厳しい後援会活動でありましたが、最後まで支援の輪を広げてくださった皆様お一人お一人のお力添えが積み重なり、当選させていただくことが出来ました。誠にありがとうございました。

　まさに遺族会の存続をかけた選挙でしたが、二度と私たちのような戦没者遺族を出さない為に、遺族会が平和の語り部として、後世に戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐという社会的意義を示した戦いであったと認識しております。

　この上は、皆様に頂戴した温かいご支援に感謝し、初心を忘れることなく、ご遺族皆様の声を国政に届けて参りますと共に、ご遺骨の収集の推進など、遺族会の懸案事項の解決、中でも後継組織である青年部の結成に一層尽力いたします。

　更に恒久平和な社会を築く教育に取り組むと共に、全ての子供たちが沢山の夢や希望を持ち、等しくチャレンジできる社会を目指し、教育の機会均等をはじめとする教育施策の充実に取り組んで参ります。

　そして我が国の安寧と家族の幸せを願い、尊い生命を犠牲にされ平和の礎となられたご英霊に感謝し、故郷を愛し、誇りに思える国づくりを目指し、精一杯頑張りますので、引続きのご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

　暑さ厳しき折、皆様には、くれぐれもご健康にご留意の上、ご健勝にてお過ごしいただきますよう祈念いたします。

 

平成二十八年七月吉日

一般財団法人日本遺族会会長

　　　参議院議員　水落　敏栄