建立: | 昭和46(1971)年3月 | |
場所: | 小笠原諸島・硫黄島天 | |
設計: | 工学博士 谷口吉郎 |
東京とグアム島のほぼ中間、都心から南へ約1,250キロの硫黄島で、昭和20年3月、戦死・玉砕した21,900人の将兵を追悼する慰霊碑。
石碑は納骨箱をかたどったもので、その台座底部には遺品の飯ごう、水筒などをステンレス製ケースに入れ、地中に収められている。
また、石碑上部を覆う長方形の上屋には天窓が設けられているが、
これは、暗い地下壕の中で日光にあこがれ、飲料水として天水を求めた兵士の心境を暗示したものとされる。
碑には、「さきの大戦において硫黄島で戦没した2万余の将兵をしのび、その霊を慰めるため国民の追悼の思いをこめて、この碑を建立する」と刻まれている。
国内では、東京都八王子市の高尾山薬王院に「硫黄島戦没者慰霊碑」が建てられ、副碑の「永代供養」の文字は、厚生大臣当時の小泉首相が揮毫した。