一般財団法人日本文化興隆財団が、硫黄島の戦没者遺族を対象とした、硫黄島訪島事業の参加者を募集していますのでご紹介いたします。
問い合わせ先:公益財団法人日本文化興隆財団 電話03-5775-1145
※この事業は日本遺族会主催ではありませんので、詳しいお問い合わせは日本文化興隆財団へお願いいたします。
徳島県遺族会が運営している、徳島県戦没者記念館では、1月14日から1月23日まで、第12回特別企画展『井戸も掘る医者 ペシャワール会の医療活動・緑の大地計画』を開催した。
特別企画展では、ペシャワール会、立命館大学国際平和ミュージアムの協力により、ペシャワール会が行っている、「砂漠化した農地を回復し、難民の方々等の慢性の食料不足や栄養失調を少なくするための活動」を紹介した。また、アフガニスタンの復興に尽力した、故中村哲医師の現地での支援活動のDVDを上映した。
会期中は約400人が来館し、泥水をすする幼児の写真に衝撃を受け、「30年以上にわたり、アフガンを支援し続けた中村医師に感動と感謝の念を抱いた。民衆の命を守るには、まず平和を取り戻さなければならないと実感した」といった意見が聞かれた。
戦没者記念館では、今後も多様な視点から、定期的に特別企画展を開催し、戦争と平和について、考える機会を設けていく。
政府は12月24日午前の閣議で、令和4年度政府予算案を決定した。本会関係では、感染対策を考慮した全国戦没者追悼式挙行経費の増額や、公務扶助料、遺族年金等の据え置きをはじめ、ご遺骨の鑑定等諸経費の増額、戦没者遺児による慰霊友好親善事業の実施等その他の処遇改善項目に係る予算も概ね要求通り計上された。
各省庁が必要な政策を行う予算をまとめた令和4年度予算案を政府は12月24日、閣議決定した。一般会計の総額は107兆5964億円で、令和3年度当初予算から9867億円増え、10年連続で最大を更新した。100兆円を超えるのは4年連続となる。
このような極めて厳しい財政状況下のなか本会は、12月7日に遺家族議員協議会総会に水落敏栄会長らが出席して令和4年度政府予算案に本会の要望事項が盛り込まれるよう陳情を行った。同月13日には自民党ホールでコロナウイルス感染症対策に万全を期して、「第76回全国戦没者遺族大会」を開催し、来賓の国会議員に本会の要望事項の実現を訴えた。
大会終了後、参集した各都道府県遺族代表は、自民党本部、衆・参議院会館などに赴き、地元選出の自民党所属国会議員に戦没者遺族の処遇改善に関するお願い書を手交し、本会の要望事項に対する理解と協力を求めた。そして、全国の遺族代表が一丸となって陳情運動を実施した結果、本会の要望事項は概ね実現した。
令和4年度政府予算における戦没者遺族等への処遇は、財政状況極めて厳しい中において、公務扶助料・遺族年等の据え置きをはじめ、感染防止に配慮した全国戦没者追悼式挙行経費が増額された他、手掛かり情報のない戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定費用が本年度予算額に対し8900万円増額され1億2900万円となった。さらには、遺児による慰霊友好親善事業は、令和3年度と同様に17地域・900人を確保した。また、昭和館の運営に係る経費など概ね本会の要望通り計上された。
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