文字の大きさ
文字サイズ普通 文字サイズ中 文字サイズ大
サイト内検索

トップ » Search Results » 日本遺族会とOBONソサエティ 共同記者会見を開催

日本遺族会とOBONソサエティ 共同記者会見を開催

2017年09月08日

日章旗等返還の取組み

 8月13日、千代田区の千代田会館で日本遺族会は、戦没者の遺品の返還活動を続ける米国の非営利団体「OBONソサエティ」との合同記者会見を開催した。会見には、水落敏栄本会会長、OBONソサエティから代表のレックス・ジーク、敬子夫妻、また、遺族へ日章旗を返還するために来日した元海兵隊員のマービン・ストロンボさんが出席した。

 日本遺族会は、戦没者の遺品を遺族へ引き渡す活動を続けるOBONソサエティに協力しており、これまでも各支部遺族会を通して遺品の持ち主遺族を捜索した結果、「寄せ書き日の丸」をはじめ多くの遺品が遺族のもとへ返還されている。

 今回OBONソサエティが日章旗等を返還するために来日することにあわせ、戦争を風化させず平和を語り継ぐことを責務とする本会とOBONソサエティの活動を広く知らせることを目的に記者会見が開かれた。

 会見で、水落会長は、「戦没者遺族にとって、戦争の記憶は色あせることはありません。愛しい肉親を失った辛く苦しい心の傷は癒えることはありません。」と述べ、二度と同じような思いをする遺族をださないためにも、平和の語り部として次世代へ継承する戦没者の孫、曾孫等でつくる青年部の結成について触れた。

 また、レックス・ジーク代表は、アメリカには遺品を遺族のもとへ返したいと願う退役軍人とその家族がたくさんいて、その橋渡し役であるOBONソサエティの活動は奇蹟の積み重ねであると挨拶し、今回遺族へ日章旗を返還するために来日したマービン・ストロンボさんを紹介した。

 サイパン島で戦死した日本兵の日章旗を持ち帰ったストロンボさんは、「いつか必ず遺族のもとへ返すと(日本兵の)遺体に約束した」と語り、8月15日の岐阜県白川村での返還式で遺族に直接思いを伝えたいと述べた。

 会見の最後には、今回OBONソサエティが持参した遺族が判明している日章旗3枚と軍人手帳が水落会長へと引き渡された。これらの遺品は、すでに遺族へと届けられており、本会を通して返還された遺品は57件となった。

共同記者会見を行う水落会長、マービン氏、レックス代表

共同記者会見を行う水落会長、マービン氏、レックス代表

 

ページの先頭へ戻る